おはようございます。こんな話題が・・・


 投資助言会社フジマキ・ジャパン(東京)の藤巻健史社長(57)と実弟の幸夫副社長(48)が18日までにそろってインタビューに応じた。1日付で就任した幸夫氏は、「ライフスタイル全般を対象に、世界に通用する日本発のブランドを手掛けたい」と、企業の再建請け負いにとどまらず、新ビジネスを創造するプロデューサー業を目指すと表明。健史氏は独自の金融人脈と資金調達ノウハウで弟を後押しし「実業分野の企業価値向上に貢献したい」と、出資を視野にファッション事業への進出構想を明らかにした。

 伊勢丹出身の「カリスマバイヤー」、幸夫氏は2003年以降、老舗下着メーカー「福助」やイトーヨーカ堂衣料品事業などの仕事を手掛け、「個別の事業を再生する役割は果たした」という。具体案件はまだないが、衣料を中心とした幅広い消費財を対象に「それぞれの分野でデザイナーを発掘し、そこへ兄に投資してもらって伸ばす『目利き』に徹したい」と抱負を語る。

 「衣・食・住」に「遊・知・健(康)・美」をテーマとして加え、「(店頭販売の)リアルと(インターネットや携帯電話販売の)バーチャルを使い分けながら試す」とし、デザイナーを束ねて付加価値を生み出す立場を強調した。(時事通信)



 「看板」と「実態」には、多少の差異が生じるのはわかりますが、ここまで、違うというのは驚きです。(ある業界通)



No.614:撤退


撤退:軍隊などが、陣地や拠点を引き払って退くこと。



 先週末、「次世代DVD」の規格争いに、終止符が打たれたかのような報道がありました。



東芝が、新世代DVD規格の「HD DVD」に関連した事業から撤退する方向で最終調整に入ったことが16日、明らかになった。米国の有力な映画会社や小売り業者は、ソニーなどが推進する別規格、「ブルーレイ・ディスク(BD)」の支持を相次いで表明。

 東芝は、HD方式のプレーヤーやレコーダーの販売継続は困難になったとの判断に傾いている。東芝がHD方式からの撤退を決めれば、新世代DVDはBD方式が業界標準となり、規格争いは収束することになる。

 規格争いは今年の年明け早々に大きく流れが変わった。HDとBDの両方式を支持してきた米映画大手ワーナー・ブラザースは1月4日、HD方式の支持を撤回し、新世代DVDソフトはBD方式に一本化すると表明。BD陣営は、米映画大手6社のうち、4社から支持を取り付けた。東芝は米国や欧州でプレーヤーを大幅値下げして巻き返しを図ってきたが、関係者によると、BD優勢との見方が広がり、HD方式は販売不振が続いているという。

 2月に入って、米家電小売り大手ベスト・バイや小売世界最大手の米ウォルマート・ストアーズ、米オンラインDVDレンタル大手ネットフリックスがBD支持を相次いで表明。HD方式の劣勢は一層鮮明になっている。

 事業撤退した場合は、どの程度の損失が発生するかも焦点だ。現時点では損失は数百億円規模になるとの見方が出ている。(ロイター)



雲行きが怪しいのは以前から言われていましたが、頼みの綱の、ワーナー・ブラザースに「引導」を渡されてしまった感がありますね。


 このあたりは、毎日新聞に詳しく掲載されています。


新世代DVDの規格争いで、東芝が「HD-DVD」(HD)から撤退する方向で最終調整に入ったのは、対立する「ブルーレイ・ディスク」(BD)陣営に販売戦略で差をつけられ、ヤマ場だった昨年の年末商戦で惨敗したためだ。互換性のない両規格が長期間併存し、「消費者不在の争い」と指摘されてきたが、東芝の撤退で終止符を打つ。

 ★ベータの雪辱

 新世代DVDは高画質が特徴だが、画質ではHD、BDに大きな差がない。それにもかかわらず、販売シェアでBDがHDを圧倒しているのは、BD陣営が強力な販売グループを構築したためだ。

 原動力となったのは、BD陣営の中核であるソニー。かつて家庭用ビデオの規格争いでベータ方式を推進したが、苦杯をなめた。このため、新世代DVDは「雪辱戦」と位置付けた。

 ソニーは、松下電器産業、シャープ、日立製作所などを次々と陣営に引き入れた。新世代DVDはテレビと一緒に買われることが多く、ソニー、松下、シャープは薄型テレビの3強。量販店ではBDが店頭を席巻した。

 ★米でもBD

 一方、日本と並ぶ主戦場である米国では、昨年夏の時点でHDがBDに食い下がっていた。米大手映画会社6社のうち、BDはウォルト・ディズニーなど3社が支持していたが、HDもユニバーサル・ピクチャーズとパラマウント・ピクチャーズの2社の支持を取り付けていた。

 これに対し、ソニーは、BD再生機能が付いた家庭用ゲーム機「プレイステーション3」がソフト販売を促す重要な役割を果たした。米消費者に買い得感が広がり、昨年の年末商戦でBDの販売が急拡大し、シェアは約8割と圧勝した。映画大手で唯一中立を保ってきたワーナー・ブラザースが1月にBD支持を表明すると、様子見してきた米国の小売店が雪崩を打ってBDに流れた。

 東芝は低価格を武器に米国を重点に攻勢をかけたが、販売力の差を埋められず、劣勢を挽回(ばんかい)できなかった。

 ★消耗戦

 新世代DVDを巡っては、メーカー側のメンツ争いで統一規格が見送られ、陣営の対立だけが激化していった。東芝の低価格戦略は、BD陣営から「採算度外視」との声が漏れるほどだった。これに対抗してBD陣営も値下げを余儀なくされ、次世代DVDは収益がほとんど出ない消耗戦に突入していた。

 互換性のない二つの規格が併存する消費者不在の争いは、新世代DVDの買い控えを招いた。昨年末の国内での新世代DVD対応機の販売台数は市場全体の約2割と、メーカー側が開発当初に期待したほどには普及が進んでいない。不毛ともいえる販売合戦は、東芝の撤退という形で幕を閉じる。(毎日新聞)


a



 このままいけば、「ブルーレイ・ディスク」に統一されそうですが、価格優位性をひっさげ、先行して製品を市場投入 (←クリック!)したわけですが、映画会社の取り込みが思うようにいかなかったということが、致命傷となったようです。もっとも、東芝から正式に発表があったわけでは、まだないようですが・・・




 ハードとソフトの関係は、やはり、切っても切れない関係のようですね。



PS.

 今回は、ソニー製のDVDレコーダーを購入済み。くわばら、くわばら・・・・・・