ずぅ~っと前から予約してたのに、ずぅ~っと貸し出し中で、やっとこさ届いたのが、「有頂天ホテル」。

THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション/役所広司
¥3,600
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 様々な人間模様を面白おかしく描いていて、期待を裏切らない出来栄えだったが、唐突に登場した「鹿の角」には、個人的に、ことさら、感慨深いものがあった。


鹿

 それは、むかぁ~しのことじゃった。

 あるファッションブランドの旗艦店がオープンすることになったんじゃが、間近になって困ったことが起きたんじゃ。

 なんでも、お店のイメージは、古き良き時代の、英国の家を再現したいと、内装小道具一切合切を輸入することになっておってのう・・・暖炉があるリビングに洋服をレイアウトし、、フィッティングルームは、小さなベッドまである子ども部屋。壁や細部まで、ペインティングで、古ぼけ感を表現・・・。

ところが、あるものが税関で差し止められてしまった。それはなんと・・・「鹿の角」。それを柱に取り付けて、帽子なんかを飾ることになっておったそうな。なんでも、ワシントン条約による許可証の不備だとか・・・。

 んでもって、ボスからそいつに向かって、いつもの一言が・・・。

 「なんとかせい!

 途方にくれる暇もなく、当時は、インターネットもありゃしない。電話帳を繰り出して、手当たり次第に電話する。

 「鹿の角ありますか?

 天はそいつに味方した。あきらめかけたそのときに、確かに電話の向こうでこう言った。

 「あるよぉ~

 「すっ・・・すぐ、行きます!

・・・と、すっとんでったとさ。

 

 その節はお世話になりました・・・「東京剥製標本社」様!