おはようございます。開幕が待ち遠しくなってきました。
2点を先行された2回の第1打席は、昨年のナ・リーグ最多勝右腕、ハラングの初球のツーシームを引っ掛けた。平凡な二塁ゴロかと思われたが、打球が二塁手手前でイレギュラーし、ライト前に転がるラッキーなヒットとなった。
「なかなか今までのキャリアの中でも、かなり記憶に残るヒットだね。多分忘れないと思う。あれは。ちょっと強引にいったんで、上っ面を叩いちゃいました。球場にいる人全員がセカンドゴロと思ったでしょうね」と、打った本人もビックリのミラクルヒット。
その後、ポサダの左越え二塁打で三進。カノの適時打で松井は、1点を返すホームを踏んだ。
3回の第2打席は、2死三塁の好機に遊ゴロ。松井はこの回で退き、2打数1安打。オープン戦通算で27打数9安打、打率は.333。好調さは運を味方にする。
誰もが「凡打」・・・と思うようなときでも、「全力疾走」をかかさないという「松井秀喜」。やはり、天も味方したくなっちゃうようです!?
No.489:Do the little thing
「スポーツナビ 」から、メジャーリーガー「松井秀喜」に関する「近藤祐司」氏のコラムを紹介します。
“Do the little thing”な松井秀喜の姿勢
■グラブ磨きは「野球を始めたときからずっとしています」
ヤンキースの春の本拠地レジェンド・フィールド。この球場で試合を終えた後のロッカールームでは、野球をこよなく愛する松井秀喜の姿勢が見て取れる。
「これはルーティンですよ。野球を始めたときからずっとしています。次の日にまた気持ちよく使うための準備ですから」
ただ単に、グラブを磨くという感じではない。その姿はまるでグラブのすべてのパーツに、感謝の気持ちを語りかけているように、とても丁寧である。硬めのグラブを好んで、毎年新調している松井は、グラブを磨き終えると、グラブにボールを挟み、型崩れ防止のストラップを装着し、濃紺のスエードの巾着袋に入れる。さらに、それを名前が刺しゅうされた革のケースに大切に保管し、来たるべき試合に備える。
日本人ならば当たり前のことかもしれないが、メジャーリーガーは道具を大事に扱う選手ばかりではない。晴れてメジャーリーガーになれば、クラブハウスボーイがすべて用意しておいてくれるというのが流儀である。それが、“メジャーリーガー”の証しとも言え、ほとんどの雑務を他人任せにするため、自分でグラブを磨くことはとても稀(まれ)なことなのだ。メジャーのロッカールームを取材していると、選手たちの野球用具の扱い方の無頓着さにしばしば戸惑うことがある。
2003年から松井の専属通訳を務めるロジャー・カーロン氏は言う。
「最初、松井さんの道具の扱いについてチームメートからよく聞かれましたよ。松井はなぜ自分のグラブを磨いているんだ?ってね(笑)。こっちの選手は、日本ほど道具を大切に扱うという感覚はありませんから。少し前に、新品のグラブが硬いからといって、電子レンジで加熱して、強引に革を軟らかくする選手もいたくらいですから……」
■一流選手はそれぞれの方法で用具に愛情を注ぐ
だが、松井選手によると、グラブ磨きにとても関心を示して自分もやりたいと言い出したメジャーリーガーもいたのだという。
「昔、ゲーリー・シェフィールド(現タイガース)が、俺もグラブにオイルを塗ってみたいから、使っているオイルを分けてくれと話しかけてきたので、すぐに準備しましたよ。でも、シェフィールドが今もそのオイルを使ってグラブ磨きをしているかは分からないですけどね(笑)」
松井の近くにロッカーがあるジェイソン・ジアンビー(指名打者)にも、道具の扱いについて聞いてみた。すると、ジアンビーは13年間愛用している黒いグラブを手に持ち、「これは俺がデビューする直前にフランク・トーマス(現ブルージェイズ)にもらった大事な宝物なんだ」と誇らしげに見せてくれた。さらに、「マツイのように毎日磨いてはいないけど、俺もグラブやバットは大切にしているんだぜ!」。
道具に対して無頓着なメジャーリーガーが多いが、長いキャリアを持つ一流選手は、それぞれの方法で、しっかりと愛情を持って用具に接しているようだ。
■松井に存在する、不動の軸
ジョー・トーリ監督も、松井の道具を大切にする姿勢に感心する一人だ。「マツイが道具を大切に扱っていることはもちろん知っているよ。彼ほど道具に対してリスペクトを持っている選手は、俺も見たことがない。でも、メジャーに限らず、その道のプロとしてやっていくうえで一番大切なことは“Do the little thing”(細かいことを疎かにしないこと)だと思う。マツイは“Little thing”をずっと続けているから、チームメートからも尊敬され、信頼されるのさ」と、指揮官は分析した。
日頃使う道具を大切に扱い、感謝する。どうでもいいことのように思われがちなことこそが、昔から変わらず、一番大切なことなのだと思う。そしてその思いが、いろんなことをプラスに作用させ、結果を生むひとつの要因につながっているのだと得心した。
「僕は昔から、すべてのものに魂が宿っていると信じています。だから、グラブやバットやシューズに対しても、思いやりをもって接する気持ちはどこにいっても大切なことだと思っていますよ」
松井は最後にこう語り、シャワールームへと向かった。
重圧がかかる環境で、いつもパニックに陥らず、最大限のパフォーマンスを続けてきた松井に存在する、不動の軸をロッカールームで見た思いがした。
昨日取り上げた彼の著作「不動心」 にも、「道具」を大切にするエピソードに触れています。
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僕にとっては「バットは体の一部です~」。
本当に、どんな些細なことでも、決して、見逃さず、嫌がらず、疎かにしない・・・。
星陵高校のベンチや室内練習場に掲げられていたという言葉・・・
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
自分が変われば運命も変えられる・・・と、今も自分自身に言い聞かせている言葉だそうです。
本当に「不断の努力」に・・・敬服してしまいます。
PS.
一方、日本人メジャーリーガーを支える「匠」の存在 (←クリック!)も、決して、忘れてはいけない。

