おはようございます。やってくれます・・・この男。

SHINJOが光り輝いた――。「2006 サンヨーオールスターゲーム」第1戦が21日行われ、今季限りで引退を表明している日本ハム・新庄剛志外野手(34)は安打あり、美技ありとハツラツとしたプレーを披露した。MVPは逃したが、光る特製ベルトにレインボーバットとお祭り舞台でらしさは全開。あらためてその存在感を示した。新庄にとっては、22日の第2戦(サンマリン宮崎)が正真正銘のラスト球宴となる。
 新庄劇場の幕開けは初回2死からの3球目だった。川上の投球がバックネットを直撃。打席を外した新庄は日本中の視線を集めながら、何やらおへそのあたりをもぞもぞ。ビジョンがベルトを大映しにすると、怪しげな光を放ちながら英文メッセージが流れだした。
 「NEVER MIND WHATEVER I DO!! FAN IS TREASURE!!」
 意味は「ほっとけ、オレの人生だ。ファンは宝物」。こうなれば神宮の杜は独り舞台だ。「今年はスパイクが野ウサギなんですよ。バットはいろんなカラーを持った人間なんで、レインボーです。目立ってましたか?」。人生を映した虹色バットで真ん中低めの142キロを左翼線へはじき返すと、二塁上で両手を夜空に突き上げた。
 おきて破りのアイテムを次々と繰り出す型破りな行動も実はシナリオ通りだった。初球の直球で尻もちをつく空振り。続く大暴投に一呼吸つくタイミングでベルトのボタンを押す。「川上君に事前に電話して、ああいうことをしようと。(うまく決まって)うれしかった」とにんまりだ。
 球宴初出場の94年は代走で登場も本塁突入をためらうほろ苦デビュー。あれから12年。GOと思えば迷わず進むのが今の新庄スタイル。「怒られたっていい」の予告通りモラルとお祭りのはざまを突いてファンを魅了した。7回は美技。二岡の中前ライナーに頭から突っ込んでダイレクト捕球。地面に顔を強打して右手でおでこをなでる姿も新庄だから絵になった。
 試合前、関係者に「ヘリで登場したかったんですけど、許可が出なかった」と仰天プランを告白。今月2日、テレビ番組収録のタレントがパラシュートで同球場に舞い降りるはずが、赤坂御用地に不時着したことも影響。新庄の命を懸けたパフォーマンスはお蔵入りとなった。しかしMVPと爆笑をかけた「MBP宣言」して臨んだ最後の宴。笑いあり、美技ありで公約は果たした。
 試合後、ベルトを三塁側スタンドの少年に惜しげもなくプレゼントした。「あすのパフォーマンス?今言ったら面白くないでしょ。地元の九州だから期待してもらえたら」。めっきり涙腺が緩くなった34歳の瞳はうっすら潤んでいた。さあラスト球宴。どんなフィナーレを用意しているのか。それは新庄のみぞ知る。

新庄!

○いよっ!


新庄!!

○日本一!

 約束は守る!・・・そして、期待以上のことをやってのける!

 打って、守って、走って・・・そして、魅せた!これぞ、プロ中のプロ!・・・脱帽です。

No.362:指切り

指切り:①約束を守るしるしに、互いの小指をからみ合わせること。げんまん。 ②女性、特に遊女が、心の誠実さのあかしに小指の先を切って男に贈ること。(えっ!?こんな意味も・・・)

 最近、チビスケが、「指切り」をしたがります。

「うそちゅいたら、はりちぇんぼん、のぉーまちゅ!指切った!」

 ちゃんと約束しても、なかなか「言いつけ」を守らないので、かみさんやニイニイから、いつも言われているからでしょう。

 こっちが、ちょっと約束を破ろうものなら・・・

「ちゃんと指切ったでしょぉ~」

 なんて非難するんですから、どこまで真似をするのやら・・・。

 「約束」を守らない大人や会社が後を絶ちません。もう、不思議でもなんでもなくなってきました。残念ですが、「当たり前」のような状況です。

 こんな「約束」をしたということが「ニュース」になる時代です。サービスの一環とはいえ、世も末なのでしょうか・・・。

盛岡市のタクシー会社「ふるさと交通」(営業台数41台)が、乗客へのサービス向上のため4つの「約束」を掲げ、運転手が守らなかった場合は運賃を全額返す制度を取り入れた。
 規制緩和でタクシー業界の競争が激しくなる中、生き残り策の一環で「東北では初の試み」(同社)という。
 約束は(1)運転手が原則車から降りてドアを開閉(2)自己紹介と安全運転の宣言(3)行き先までの道順の確認(4)忘れ物がないかをチェック-の4つ。
 どれかを怠っていると客が判断した場合は会社に連絡してもらい、運転手に確認した上で返金。運転手がサービスを忘れていたと認めれば給料から差し引く。制度を始めた6月は1カ月で4件の連絡があり、実際に計約3000円を返したという。

PS.

 「指切り、げんまん、うそついたら、針千本飲ぉーます。指切った!」

 うそついたら、拳骨(げんこつ)一万回に、針を千本も飲まなきゃいけないんですよ。よほどの「覚悟」がないと「指切り」なんてできませんよね・・・。

一青窈, 小林武史, 富田素弘, 山内薫, 森安信夫
指切り