おはようございます。大きな事件が相次ぐからこそ、報道を「鵜呑み」にしないで、冷静に、客観的に、判断していくことが大切になってきていると思います。



No.235:波紋


波紋:次々と周囲に動揺を伝えていくような影響。


 証券取引法違反で強制捜査、さらに粉飾決算の疑惑まで浮上しており、市場も「ライブドアショック」に揺れています。株式市場を駆使した“錬金術”に違法性はあったのか。堀江社長は関与していたのか。それらが焦点になってきています。


 18日の東京株式市場では、ライブドアグループの証券取引法違反事件を受けて売り注文が殺到し、東京証券取引所は18日午後、全銘柄の取引を停止しました。処理能力の限界で全銘柄の売買を停止するのは、1949年の設立以来初めてであり、19日以降も午後の取引時間を30分短縮すると発表されました。株安と売買停止を受けて、欧米、アジアの株式市場も下落するなど、世界各地の株式市場にも影響が出ています。


 日経平均株価は一時、2001年の米同時多発テロ直後を上回る前日比750円近い下げ幅を記録。インターネット利用の個人投資家らによって支えられてきた株式市場は、大きな節目を迎えています。


 捜査のほうでも、ライブドア子会社(当時)による証取法違反事件で、新たにライブドア本体も「粉飾決算」と「偽計取引」(株価つり上げ目的の虚偽発表など)の二つの違反をした疑いがあると報じられています。いずれの工作も堀江社長と宮内取締役最高財務責任者が主導した疑いが強いというのです。東京地検特捜部は、子会社による証取法違反事件と並行し、本体の不正についても捜査を進めており、ライブドア関係者から一斉聴取を始めたようです。ライブドアグループ全体で利益の付け替えや虚偽発表を繰り返していた疑いで全容解明にあたるとみられています。


 こうした、「ライブドアショック」の「波紋」は広がる一方です。「憶測」や「決め付け」は絶対してはなりませんし、「事実解明・真相究明」が待たれるところですが、市場の「不安」の増幅は、想像以上に大きなものだと感じています。


 市場の混乱は、「ライブドアショック」だけではなく、アメリカのハイテク企業の決算が予想を下回ったことや、原油価格の上昇なども重なったという冷静な意見もあるようですが、ほとんどは、「ライブドアショック」のせいだという論調のような気がします。


 一方で、異業種によるインターネット専業銀行はソニー銀行、ジャパンネット銀行、イーバンク銀行の先発組に続いて、昨年1月、ヤフーがあおぞら信託銀行の買収を、ライブドアは西京銀行との共同出資による銀行設立を相次ぎ発表し、一気に戦国時代を迎えていました。楽天も東京都民銀行と提携して銀行業に参入する方針を固め、インターネット関連の主要企業がそろって銀行設立計画を打ち上げた格好なのですが、証券取引法違反の疑いで東京地検特捜部の捜査が入ったライブドアは逆に、参入構想自体が宙に浮いてしまった格好です。各社は今後、免許取得やコンピューターシステム構築を迫られるのですが、市場からは銀行業を営むに足る「社会的信用」が厳しく問われることになりそうです。


 「波紋」はどこまで広がっていくのでしょうか?



PS.

 「時代の寵児」ともてはやされたにもかかわらず、一転、「総バッシングの嵐」・・・感情的なマスコミの姿勢には、強い「違和感」を覚える。いったい「何様のつもり」なのだろうか!?