遊戯王04環境レギュレーション考察の第六回です。
第一回はこちら(そもそも04環境とは何かについてもこちらから)
第五回はこちら
今回は『中盤のゲームメイク』について解説します。
ちなみに動画にもしてるので、音声の方がいいという方はこちらをどうぞ。
以下の項目に分けて解説していきます。
①フィニッシュ手段を計画する
②【フィニッシュA】開闢による瞬殺
③【フィニッシュB】下級~中級による封殺
④【フィニッシュC】カードアドバンテージによる圧殺
以上を個別に詳しくいきます。
①フィニッシュ手段を計画する
中盤に必ず意識すべきことは、
終盤どんな手段で勝つかを計画し、それに向けてゲームメイクすること
です。
これを中盤常に意識できているのと、毎ターンその場しのぎで適当にプレイしているのとでは、勝率が雲泥の差になります。
中盤にはお互いの開示情報も増え、墓地リソースの増加によってプレイの選択肢が増え、お互いの情報も開示され、ターンを回していくうちにパワーカードが手札に来ている可能性も上がっているはず。
その各要素の状況をかんがみて、いかにして勝ちに繋げるか、それを中盤は考えなくてはなりません。
将棋のようにすべての情報が開示されている訳ではないので、不確定要素も多いですが、そんな中で終盤の展開を想像していかなくてはなりません。
終盤のフィニッシュ方法には色々あるので、ケースバイケースではありますが、代表的なフィニッシュ手段をいくつか例にあげて解説していきたいと思います。
大抵の展開においては以下のいずれかのルートを意識すればいいかなと思います。
②【フィニッシュA】開闢による瞬殺
最も分かりやすく強力なフィニッシュ手段が《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》です。
このカードをドローできた時点で、必然的にこのカードでのフィニッシュを意識することになります。
このカードでのフィニッシュを目指す際に意識するべきポイントは以下です。
・ワンキルラインまでライフを削る
第二回『ライフアドバンテージについて』で述べた内容とも被りますが、まず必要なことはこれです。
開闢は戦闘能力がズバ抜けて高く打点こそありますが、何の耐性もないので相手にターンを返してしまうのは基本的にNG。
開闢はフィニッシャーであると同時に、返しの札としても最強レベルの切り札なので、こちらが切り札を切ってしまった以上はそのターンに勝ち切らないと一転して不利になる可能性が高いです。
このカードをフィニッシャーにする以上は、SSしたターンに確実にゲームを終わらせられるように、開闢もしくは開闢+αで削り切れる水準まで相手のライフを減らしておくことが求められます。
具体的には、
・開闢2回攻撃4000~4400
・開闢ダイレクト3000+下級1600~2000⇒4600~5000
・開闢2回攻撃4000~4400+下級1600~2000⇒5600~6400
このあたりがワンキルラインになってきます。
最低でも6000付近、理想を言えば4000付近までって感じですね。
そこまで削れば開闢ワンキルフィニッシュラインになります。
もちろん相手の盤面や通常召喚権を使う下級モンスターによって変わってはきますが、中盤は上記ラインを意識してライフを削っていきましょう。
(ただし無理は禁物。カードアドバンテージを失ってまで無理に削りにいく必要はありません。)
・防御札を消費させる
開闢でのフィニッシュを狙うのであれば、当然ですが開闢のSSと攻撃を通さなくてはなりません。
その為には相手の防御札を消費させなくてはなりません。
開闢に対する防御札は基本的に罠カードになります。
これらの罠カードですね。
これらを消費させるためには、シンプルに『マストカウンターを打つ』ことです。
第四回の『ボードアドバンテージについて』で述べたようなマストカウンターを相手に仕掛けることで、罠を消費させます。
ボードアドバンテージを意識したプレイが開闢フィニッシュを狙う上で特に重要になってくる訳です。
・消耗戦にもっていく(あるいは逆に避ける)
これは開闢をSSしたターンに万が一相手のライフを削り切れなかった際の保険的な意味合いが強いです。
開闢によるフィニッシュを狙う場合、
1:1交換を繰り返して消耗戦にもっていった上で最後にフィニッシュを狙う
のがベストです。
これは万が一相手にターンを返してしまった場合に開闢を処理される可能性を下げる為です。
消耗戦の過程で防御札(罠カード)を消費させるという意味合いももちろんあるのですが、通らなかった時の価値筋を残す上でも消耗戦は重要です。
ただし、これはカードアドバンテージ的に拮抗している、あるいは優位な場合に有効な話であって、カードアドバンテージ的に不利な場合は逆に消耗戦を避けなくてはなりません。
カードアドバンテージ的に不利な場合は消耗戦になればなるほど不利になっていくので、
逆になるべく早くゲームを終わらせる
方が重要になります。
ワンキルできる状況ができ次第いくってイメージです。
カードアドバンテージ的に不利な状態で消耗戦になったら、終盤開闢をプレイしても防御札で防御されて終わりってパターンが多いです。
開闢以外に明確なフィニッシュ手段を想定できない場合は、消耗戦で長期戦に持ち込まれるよりも結果的にこっちの方が勝率が高いと思われます。
逆に言えば序盤~中盤に不利を食っても、一瞬で逆転できる強力な手段であるともいえますね。
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以上が開闢によるフィニッシュを想定する際に意識すべきことです。
開闢フィニッシュは04環境において本当によくあるので、開闢を単なるパワーカードとして消耗するのではなく、フィニッシャーとしての意識を常に持っておきましょう。
③【フィニッシュB】下級~中級による封殺
04環境の下級~中級モンスターには封殺効果(相手の切り札・返しの手段を潰す)を持った優秀なモンスターが多いです。
代表的な封殺モンスターは以下です。
一時期はトップフィニッシャーとして君臨していたカード。
特に開闢が存在するが故にそれを意識しすぎて溜め込んだ罠カードをすべて無効化できます。
開闢と違ってライフを削る速度はそこまで高くないことからターンをまたいでライフを削る封殺気味なフィニッシュ手段になります。
開闢のフィニッシャー性能が高すぎるので埋もれがちですが、これも封殺フィニッシュという意味合いではかなり有効。
下級モンスターの中で終盤の単体性能は抜群です。
終盤はお互いリソースをある程度消費していることが多く、打点アップ条件の手札1枚以下を簡単に満たせます。
打点がアップしていれば下級に殴り負けることはありませんし、リバース効果を無効化できる効果も終盤ではかなり強力です。
墓地が超えている強力になる《聖なる魔術師》、カードアドバンテージを理不尽に逆転できる《ファイバーポッド》といった終盤こそ最大限の力を発揮するカードをすべて無効化できます。
消耗戦の末にこのカード短期で殴りきって勝ちってパターンはかなり多いです。
序盤~中盤に引いた場合は適当にプレイするのではなく、なるべく温存してフィニッシャーとしての運用も意識するようにしましょう。
これは完全に開闢封じです。
相手が開闢フィニッシュを狙っているであろう局面で繰り出すことで相手の手札を1枚、しかもフィニッシュ手段を完全に死に札にすることができます。
サイコショッカーと並ぶと相当に強力です。
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この辺が封殺フィニッシュとして活躍することが多いカードです。
これらでの封殺フィニッシュを狙う場合も、中盤に意識することは開闢フィニッシュの項目で述べた『防御札を消費させる』、『消耗戦にもっていく』を意識するといいです。
あとは相手のプレイ内容から『相手がどういうフィニッシュを狙っているのか?』を察知することも重要です。
封殺という特性上、相手のいくつかのカードを完全に無効化することによる勝ちを狙うので、無効化できる対象を相手が握っていなければ封殺にならず、多少打点のあるバニラモンスターでビートしているのと変わりません。
・ライフ4000~6000以下まで多少無理をしてでも執拗にライフを削りに来ている
⇒開闢持ってるかも?つまり《霊滅術師 カイクウ》フィニッシュが有効?
・《苦渋の選択》で魔法カードを落としたのにまだ《聖なる魔術師》がプレイされていない
⇒《ブレイドナイト》フィニッシュが有効かも?
・罠カードを全然消費していない&やたら1:1交換を徹底して防御に回っている
⇒逆に相手が《ブレイドナイト》+罠による封殺を狙っているかも?⇒《人造人間-サイコ・ショッカー》フィニッシュが有効かも?
などといった感じです。
上記以外にも様々な細かいプレイや悩んだタイミングなどから心理的に何を考えているかを察する『嗅覚』みたいなものが結構重要になってきます。
(その辺は割と04デュエルを繰り返す経験で養えます。)
開闢がドローできていない、あるいはハンデスなどによって開闢を失っている場合は、これらのカードによる封殺ビートダウンでのフィニッシュを想定するようにしましょう。
④【フィニッシュC】カードアドバンテージによる圧殺
これは序盤でカードアドバンテージで優位に立てた場合にかなり有効な手段です。
序盤では結構《強欲な壺》や各種ハンデスモンスターによって簡単にカードアドバンテージ差が2枚以上開くことがあります。
カードアドバンテージによる圧殺とは、そのアドバンテージを守り切って消耗戦で勝つというフィニッシュ手段になります。
序盤でカードアドバンテージで明らかに優位に立てた場合は、多少のライフアドバンテージやボードアドバンテージの優位を捨てでも、カードアドバンテージを守り抜いた方が勝ち切りやすいことが多いです。
カードアドバンテージには、
カードアドバンテージが優位なほどカードアドバンテージ差を広げやすい
という特性があります。
これは、
『単純に取れる選択肢が多いほど多くの状況に対処できる』
↓
『カードアドバンテージが優位なほど、カードアドバンテージを奪われにくくなる』
↓
『よって相対的に自分が相手に対してカードアドバンテージを取れる可能性が高くなる』
というロジックです。
なので、この特性を生かさない手はありません。
このプランを取る場合は相手のライフを削ることは基本的に考えなくてもいいです。
カードアドバンテージが2~3枚優位な状態をキープして終盤まで持っていき、相手のリソース0~1枚、こちらのリソース2~4枚みたいな圧倒的カードアドバンテージ優位な状況を作り出せれば、相手のライフが8000残っていようが一方的に減っていきます。
カードアドバンテージを活かして、相手からカードアドバンテージを奪われることを徹底的に防ぎ(基本は1:1交換以上は絶対にさせないよう意識)、チャンスがあればカードアドバンテージを奪って差を広げる、そのまま消耗戦に持っていき、相手のリソースが尽きた時点からライフを削って勝ち切る、という流れが基本になります。
一度カードアドバンテージ的優位に立てた場合の中盤はそのように意識して、終盤の圧殺を狙うのが1つのフィニッシュプラントなります。
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以上が、終盤のフィニッシュ手段の例です。
中盤の戦いとは、
望む終盤の盤面に向けて準備をすること
になります。
さて、続いて最後の終盤戦についてです。
まあ、今回で代表的な終盤のプランについては説明してしまったので、補足的な内容はなりますが。
次回の記事では『終盤のゲームメイク』について解説します。
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