あけましておめでとうございます。
インテリアコーディネーターの涼華(すずか)です。
本年も、住まいを通して心がほどける時間をお届けしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
年が明け、仕事始めを迎えた方も多い頃でしょうか。
外の空気は一段と冷え込み、朝の光もどこか低く、静かです。
今日は「小寒」。
寒さが本格化していく、その入口にあたる節目です。
仕事始めの朝。
コートを羽織る前、家の中に立ったとき、
「寒いけれど、落ち着く」と感じる瞬間はありませんか?
それは、室温だけの話ではありません。
光の強さ、音の少なさ、視界の情報量。
それらが揃っていると、体は自然と緊張をほどいてくれます。
日本の暮らしには、
季節の変わり目ごとに“住まいの調子を合わせる”感覚がありました。
小寒は、寒さに備えるというより、暮らしのリズムを冬へと揃えていく時間なのだと思います。
この時期のインテリアで意識したいのは、
「温める」ことよりも、「ばらつきをなくす」こと。
昼と夜で光の質を切り替える。
風の通り道をひとつ決めておく。
触れる布の感触を、体がほっとするものに揃える。
たとえば、床に近い場所にやわらかな布があるだけで、
視線も呼吸も自然と下がり、落ち着いた状態へと導かれます。
家全体が均一に整っていくと、
人は無意識のうちに“力を抜いていい”と感じられるのです。
忙しさが動き出す年始だからこそ、
住まいは、気持ちを切り替える装置であってほしい。
季節の節目を感じ取り、
家の調子を少しだけ整え直す。
それは、日本が育んできた美しい生き方であり、
現代の暮らしにも静かに寄り添ってくれる知恵だと感じています。
この小寒の時期、
あなたの家は、どんな空気をまとっていますか?
