もう、どうか消えて欲しい | More Than Words

もう、どうか消えて欲しい

「彼」と距離を置いていた。

友達。

人を振ったくせに、友達を止めようとはしなかった、彼。

そのまま何年も、気持ちを引きずってしまっていた。


泣けるほど熱い想いがあったわけじゃない。

ただ、一緒にいればなんとなく居心地がよくて、話があって、自分を偽らないでいれて。

だから、止められずにいた。


きっかけがあって、携帯メールのやりとりも止めて。

なんとなく気持ちが離れて、彼を思い出すこともなくなってきたときに、

どうして、

突然連絡をよこすの?


「さっき、うちのとこの駅にいなかった?」


いるわけがない。

あっちの駅とこっちの駅は、2時間近く離れている。

しかも夜中に、

私がいるわけがない。


もうやめて。

私の気持ちを乱さないで。

消えて。


そっとしておいて。