安床屋のくれたもの
もう何年前だったか。
近所に安い床屋があったんですよ。確か1200円くらいだったかな。店内はAM放送が流れているような、そんな床屋だったんですね。
今では美容院に行って一丁前なことやってますが、その頃は金もなくてどうせ短くするだけだからって何回か通ってたんですよ。
客はオヤヂばっかの典型的な安床屋。今思えば、なぜ青春時代にそんな臭いとこ行ってたんでしょうね。待合場所に置いてある漫画は「美味しんぼ」とか「ゴルゴ13」などオヤジウケするものばかり。
まあ、オヤジがターゲットなわけですから、その辺は突っ込みません。「美味しんぼ」大好きですから。
んで、その床屋はスタンプカードを発行していましてね。「5つたまると記念品と交換」って書いてあったんですよ。
それで、確か3回くらい切ってもらった頃かな。
もうさすがにこんな安床屋に行ってることが恥ずかしいって思い始めてきまして、店を変えよう美容院にしよう!って思ったんです。
が、どうしてもこの記念品というものが気になりましてね。
せっかく3つスタンプをためたのに、店を変えたらこのスタンプ3回分の意味がないじゃあないですか。それに、もしかしたら結構いい記念品くれるかもしれないじゃないですか。
それがただのタオルであっても、ちょっと嬉しいじゃないですか。
記念品もらわずして、店変えられるか(いや変えられないだろう)
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その後もオヤジ達にまぎれて2回通ったんですね。オーデコロンの匂いプンプンする店に2回通ったんです。
そして、いよいよですよ。
会計のときスタンプカードの最後に判が押され・・・レジの人が奥からもってきた記念品それは――
100円ショップにあるような電卓(ピンク色)
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もらった瞬間、レジの人に投げつけたくなりましたね!!
なんだこりゃああよぉぉぉぉぉ!!!
ブッギャッ!!
ジョジョの世界だったらアゴ砕けてますよこの女
この電卓、太陽電池のような高度な機能もなく、単四電池2本使用。
そのころ簿記をやっていた僕は、5000円くらいの電卓使ってたんで、ホントにこれほどいらない品物はない。
帰ってソッコー捨てました。
もう2度と安床屋なんかいくもんか