告げた別れを嘘にしたくなくて
くれた手紙をそっと押し入れにしまった

思い出す度 君に会いたくなるけど
そんな時程 忘れた振りをするんだ

何年何十年先の未来では
何を大切にしているんだろうな

真っ白な心でまた君と笑えるかな
色付いてしまった 僕は今泣いている


頭の中を駆け巡る願いや想いを
全て流せるフィルムがあれば楽だな

拾い集めた夢の欠片は今
何故か突然 何も思えないんだ

イビツな形をしたコーヒーカップは
あの夜 落として割れてしまったよ

真っ白な気持ちで この空を見上げてみる
そこには無いはずの拾い忘れたこの感情


決して見つかるはずのない答えをただ
探し続けるために生きているんだ、と
あの日の僕がまぶたの裏で笑った
いつの間に忘れてしまったんだろうな


真っ白な光が目の前の暗闇に射す
越える自信のない 雪山のその先で

真っ白な心で また君と笑えるかな
色付いてしまった僕はまた泣いている

僕もまた、笑いたい