昨日の場中にシトラス社と呼ばれる空売り調査機関のレポートが公開されましたね
ttp://www.citronresearch.com/wp-content/uploads/2016/08/cyberdyne-final_a-Japanese.pdfh (こちらから当レポート)
出てきた言葉が言葉なだけに、物議をかもしましたが、言っていることはそこまで間違った物ではないのかもしれません
サイバダイン社は時価総額4000億とマザーズの中では(現在で浮動株時価3位!)かなりの目玉株ですが、収益基盤となるはずの肝心のファンダメンタルズがいまだに設計図段階というのは気になります。
四季報CDより引用
こちらの数値・・・、一見すると単位は(億)のように見えるのですが、実は(百万)です。
先ほど初めて見たのですが衝撃を受けました。「これが4000億の価値がある会社の基盤か!?」と。
当レポートで比較対象に挙がっている安川電機を見てみると
安川電機6506(同じく単純計算で時価4000億程度)
四季報CDより引用(以下略)
こちらが本来4000億の城を築くための基盤となるはずです。
比較して18年に黒字化したとして売上高1/100というのはどうも許せません・・・。
また、バランスシート/PLを除いてみると小難しそうな会計を抜きにしても、到底理解しがたい数値がありました。従業員数です。


一目瞭然かと思いますが、上がサイバダイン、下が安川電機です。
ろくに利益も出さないたった158人の会社に投資家達は、4000億もの価値があると思っているのか?と不思議でたまりません。もちろん少数精鋭の選りすぐりという事もあるでしょうが、利益という現実が全く伴っていないのではどうしようもありません。
こんな会社が225採用銘柄と同じような扱いで買われてていいのでしょうか・・・ソロス氏の「市場はいつも間違っている」という言葉もよ~く実感できます。
とにかくBSを見ていて思うのが、「数値のケタが違う!」という事です。

こちらはサイバダインのBSですが、単位の(億)はドコにあるのだろうと5分ほど探し回ってしまうほどスッカスカの数値です。本当にケタが足りません。これらの数値が企業の本来の姿なのですが、

ここだけご立派!(株価は1935円)
同じく安川電機はというと

ほぼ負債、純資産が比較して10倍です(株価1,415円)
これでもBPS(1株あたりの株主資本)は680で、PBR2.08です
もちろん、業種や市場が違うから当たり前違ってだろ!というご指摘もあると思いますが、少なくとも、4,000億の時価総額を維持できる基盤(ファンダメンタルズ)ではないことはお分かり頂けたかと思います。
唯一の「医療ロボット」というブランド代も数値には見えずとも存在するのでしょうが、ロクに結果に結びついていない今では、それだけで数千億をカバーする価値はないでしょう。
将来性についても、非常に疑わしいものがあります。

「【連結事業】ロボット関連100」という部分が意味するところは「事業:ロボットしかやらない、以上。」というわけです。
そして、サイバーダイン社は(ほぼ)医療ロボットを専門にしているかと思われます。
つまり、戦う市場は医療ロボット市場のみなのですが、
戦場となる市場規模は・・・

http://researchstation.jp/report/MAM/1/Medical_Robotic_System2020_MAM160.html(Research Station,LCCより引用)

http://www.projectdesign.jp/201501/robotbiz/001839.php2035年には10兆円市場に 数字で見るロボット産業の未来
(出展:平成22年ロボット産業将来市場調査 経産省・NEDO)
これらの資料からざっと見積もると、”医療”ロボットの"世界"市場規模は、3年後に1.5兆、13年後には3兆円といった具合です。
シトラス社のレポートにもある通り、医療ロボットを開発しているのはサイバーダイン社だけではありません。更に米国という舞台でも戦おうとしているわけですから、その中でシェアを獲得するのは本当に優れた何かがないと不可能に思えます。
ちなみに根拠は後程説明しますが、4,000億の時価総額を養うには少なく見積もっても世界で、3年後に1/3のシェアを獲得しなければなりません。
僅かな売り上げをほとんど開発に回し、赤字で燻っている企業が3年後に本業世界3位以内に収まっているとは到底思えません。(2018年度予想でようやく黒字に辛うじて浮上する予想)
EBITDAとその周辺を求めてみると、(勉強したばかり)
サイバーダイン社
出所:自作
2018年にようやく黒字化するとの予想なのですが、
まず結論から、一番左下、
「EV/EBITDA倍率」は 時価総額+α(EV)の分を加工した営業利益(EBITDA)で何年で回収できるかという値なのですが、500百万円では4231年もかかってしまいます。(PER言ったら4231倍)
この値を42年分まで圧縮しようとすると(これでもひどく割高)、時価総額が1/100になるか、営業利益が100倍になるかしないといけない訳です。
そして、やや上のEBITDA MARGIN(EBITDA/売上高)では23.8%とありますが、これは売上の23.8%がEBITDAとなるという意味です。もちろん、過去も赤字でデータが取れず、こんな辛うじて黒字の営業利益と売上では精度も何もありませんが・・・
そのままEBITDAマージンの23.8%という数値を使うと、計算上営業利益100倍には売上50倍にならないといけません。売上50倍ということは、売上高2,000億円です。
2000億円以上医療ロボットで一年間売り上げると、ようやく辛うじて時価総額に見合うのです。実際は4000億以上の売り上げが必要でしょう。
つまりどういうシナリオが現実的かと言いますと、4000億も今後三年で売り上げることはほぼ不可能と考えるのが妥当で、2020年までには、株価1/10,売上10倍が最もしっくりくるのではないでしょうか。
シトラス社のレポートにある300円(マイナス85%)はかなり良心的にも見えてきます。
僕自身も、どの数字を見ても、株価をちょうど一桁減らすとちょうど上手い具合な気がするのですが・・・。
今後6か月で1,700(-15%)、1年で1,200円(-40%)、2年で500円程度(-75%)と予想してみます。
もしホルダーの方達に見られたら怒られてしまいそうですが、数字という事実がそういっている気がします。