大分足が（筆が？指が？）遠のいてしまった。娘が生まれてからのこの４ヶ月。
それにはそれ相応の理由があり。。。
娘は順調に発育しており、3週間早く産まれてやや低体重気味だったのも取り戻し、元気にやっている。
生後3ヶ月頃には笑顔を良く見せるようになり、今月になってからはアーだのウーだのお喋りも盛んだ。そのやり取りがおかしくて、つい私もずっと話し掛けると、興奮してきて声量も上がってくる。
夫は英語で話しかけ、私は日本語で話し掛けているので、どちらが先に出て来るか今から楽しみ。
既に４カ国も旅行していて、赤ちゃんもマイレージが貯められれば良いのにとつくづく思う今日この頃。
生後2ヶ月の時、東京へ旅行をした。まだ出産の痛みも完治しない頃、領事館へいそいそと出掛け、出生届けやらパスポート申請を行った甲斐があり、ぎりぎり生後2ヶ月ちょっと前に全て準備が整った。（領事館では出生届けを提出してから戸籍謄本に名前が載って来るまで「2ヶ月は掛かりますよ」と言われるが、実際はそんなに掛からない。本籍地の役所に電話一本入れておくと出来上がって早々に送ってくれる。）
香港からは５時間弱だし、最初の飛行機旅行をするには無難な距離、勝手知ったる東京だから忘れ物があっても何とかなるだろうと、目的地選びをした。機内では最初はギャン泣きしたものの、それはオムツが濡れて不快だっただけで、それ以外はほぼ問題無く。親孝行な娘だ。
さて、そんな娘の成長が唯一の励みと今ではなっている。。。
到着初日は疲れているだろうし、宿泊先近くのトンカツ屋さんでさっくり食事を摂るのが良かろうと、西麻布豚組を事前予約。香港にいると美味しいトンカツとかが食べたくなる。娘を畳の上でゴロンとさせ、サクサクに揚がったメンチカツやらトンカツを2種類味比べ。（つい５時間前に羽田空港のありそ鮨で１０貫を食べたのなんて何のその）
そこへ香港の携帯に電話が。病院から？！
病院から電話がある場合普段は看護師が広東語訛りの英語でもの凄いスピードで用件だけまくしたてて切るのだが、今日は様子がおかしい。すぐに産婦人科医のドクターに代わる。
「先日採取した組織を病理検査にまわし、その結果が今日出た。腫瘍が進行して悪性だ（malignant)。すぐに病院来れるか？」
「Malignantじゃ分からない。癌なのか？」（何でそんな曖昧な言葉を使うんだ！）
「どうやらそのようだ。詳しく話をしたいから病院に来れるか？」
話し合った結果、１０日程の日本旅行は続行し、香港に戻り次第病院に行くこととしたが、癌のようだ、という事以外詳細は明かされぬまま、記念すべき娘の初旅行が始まった。