休日を利用して、ちまちまやってました。

 ヤフオクで1,600円で落札。1981年頃、当時の定価3万円台のローエンド機。自分で修理できればイイかなと。

 ローエンド機なんで、もちろん2ヘッド・シングルキャプスタン。録再ヘッドは、磨耗に弱いことで有名な(?)SL(スーパーライフ)ヘッド。素材は、ハードパーマロイらしい(ネット上の情報)。見た感じ、状態は良いほうかな。

 入手した段階では、かなり状態は悪かった。

 

・ベルトは全て溶解し、ドロドロ状態。

・モーター死亡

・全体的にかなり汚れアリ。

・金属製の操作ボタンに青錆が発生。

 

 まずはベルトの張替えをやるのだが、溶けたドロドロのベルトを除去するのが大変。激落ちくんを使って、この作業だけで10日ぐらいかかった。

 モーターが死亡していたので、手持ちの似た機種から移植。

 とりあへずは動くようにはなったが、再生中に勝手にオートストップが効いてしまい、止まってしまう。1モーターの超ドシンプルなメカだが、ベルトの張り具合が強すぎると誤作動起こすようで。手持ちのベルトをイロイロと張り替えて試してみた。手持ちにないサイズのベルトは秋葉原の千石電商で購入。

丁度良いサイズのベルトがわかってきたので装着。これでオートストップの問題は解消。

 ところが、新たな問題が発生。元々の設計上の欠陥なのか、モーターの振動が尋常ではない。ビリビリという振動が直でメカに伝わってしまい、録音した音にフラッターが発生してしまっている。そこで思いついたのが、スネアのボルトに噛ませるゆるみ止め用の皮製のワッシャー、「ボルトタイト」(金属ワッシャーとリムの間に噛ませている黒いヤツ)。これをモーターを固定しているボルトに噛ませると振動を軽減してくれるのではないかと。

実際に装着してみたら、効果アリアリ!見事に振動が軽減され、フラッターも気にならなくなった。

 ようやくこれで正常に作動するようになったので、次は外観の掃除。フロントパネルは激落ちくんで磨いてみたら、まあキレイになった。青錆が発生していた金属製の操作ボタンはピカールで磨いてみたが、あんまりキレイにはならず。

  さすがに3万円台の安物の2ヘッドデッキだし、音もそれなりなんだろうなと思いつつ録音してみた。ところが…、意外にも澄んだ聴きやすい音!!因みに、小学生の頃に同価格帯のAurex(東芝)のPC-X22というデッキを手にしたことがあったが、録音した音はAMラジオのようなこもった音で最悪だった。

今回のD-E21の音質の良さは、それとは雲泥の差!これは予想外の結果で驚き!!こんな安物デッキでこんなイイ音出るの~!?

寝室用のサブのデッキとして使うことにしよう。

 

 アナログVUメーターのデッキって、70~80年代初頭を彷彿させるデザインで好きなんですよね~(笑)。

  今回はなんとか修理完了しましたが…。非常に疲れる作業なんで、暫くはデッキの修理はやりません(笑)。