言葉にならない空間。 | World journey diary

言葉にならない空間。

バスケをするだけじゃない。
ちゃんと、いつ行くのが最適なのか考えなきゃいけない。

ってことで、午前中はいつもツアー会社に行って、塩湖の雨の状況を聞いた。
町で降っていても、塩湖で降っているとは限らないし、
塩湖の状況は、いつも見てるツアー会社の人しかわからない。
しかも、場所を見つける有能なドライバーのいる会社。

不思議なことに、鏡張りの美しい世界を見たがるのは、日本人くらいらしい。
だから、日本人同士でメンバーを見つけ、車をチャーターする。
しかも、同じ日に塩湖に行っても、ドライバー次第で見れる風景が違ってくるという。

だから、毎日顔を出し、仲良くなって、状況をきいた。

待った甲斐があった。新月の前日、塩湖に雨が降ったと。
聞きに行くと、いい感じに水が張ったと言われた。
それなら、行くしかない!!
話しているうちに、あほな計画を思いついた。

通常、7時間チャーターをして、夜中から朝、夕方前から夜と2回に分けていく人達が多い。

でも、そんなことしてたら、往復2時間×2が無駄だし、
帰ってきて、一回寝ようと思っても、寝れないだろうし、体力的にもキツイ。
それだったら、車で寝て、ぶっ通しで行ってればいいんじゃないか?
そしたら、昼間の乾いた塩湖、鏡張りの夕日、星空、朝日も見れちゃうじゃん。
というのが、うちらの考えだ。

早速、それで交渉してみた。
ブりザでは12時間まではオッケーと。
ホダカではいいけど、人数集めて出直してこいと。
クリスタルでは初めはいいと言ったのに、また行くと、塩のホテルに泊まれと。

とりあえず、人数を集めないと始まらないということだ。
決まっているのは、前回も一緒に行った、せんせい、P-chan、合流したノリくん、私だ。

普通のチャーターなら、すぐに決まる。
けど、このあほな計画には、体力が必要なのはもちろん、健康面も必要だ。
一度行ってしまうと、ツライからといって、戻って来れない。

それをふまえて、ノリが良さそうな3人を探さないと。
この日の夕方に出るのだから、早く見つけないといけない。
日本人が多く泊まるホテルに急ぐ4人。
すると、なんだか良さそうな3人組が、前から歩いてくる。

とりあえず、声をかけ、うちらの計画を話してみる。
どうしようと言いながらも、喰いつく3人。丸め込む4人。結果あほが7人w

急いで、ツアー会社に戻った。
いいと言っていたホダカに行くと、「ドライバーがあと一人だから、他に残したい」と。
いやいやいや、いいって言ってたじゃん。。。

もめてる時間はもったいないから、すぐに隣のブリザに行った。
12時間までと言い張るお姉さん。粘るうちら。
ただただ粘った。ただただ強引に押し切った。
結果、16時間のチャーターを手にしたw

行く前に必要な物を買いに行き、時間もあるから、P-chanの髪を切ってあげることに。
切る場所は、いつものコート。

誰も居ない。いつもはあんなに賑やかに遊んでいるのに。
見慣れた場所なのに、なんだか、違うコートに来たような気になった。



さっぱりしたら、今日はバスケに来れないことを伝えに行き、
宿で準備をして、いざ16時間の強行ツアーへ。

時間に会社前に行ったのに、待っててもドライバーがやってこない。。。
30分以上送れてやって来た男は、
良いドライバーらしいのだけど、目に精気が感じられないw
出発してから、途中でのんびりとイスを購入する。

「ほんとに大丈夫か!?このドライバー。」とみんなの頭に不安がよぎった。

とりあえず、こちらの要求を伝える。
塩湖に着いて、まず最初に、昼間の乾いた塩湖を満喫した。
 
昼間の塩湖は、照付ける日差し、照り返しで、かなり暑い。
そんな中で、定番のジャンプ写真、動画、全員で波動拳写真を撮ったりして楽しんだ。
ここも富士山級の高地。
よって、やりすぎると、かなりツライw



乾湖を楽しんだ後は、夕日がキレイに見える場所に移動した。
風がほとんどなく、水深も、浅すぎず深すぎず完璧!

もうヤバイ!!キレイすぎる!!
あほな写真を撮っても、全部が格好良くなってしまう、そんな空間。
もうキレイすぎて、みんなテンション上がりっぱなし。



夕日が落ちてからは、また場所を移動してもらった。
夕日の場所にしても、夜の場所にしても、なかなかやりよるよ、ケンジw
精気がないとか言ってごめんw

どんどん暗くなっていくと、それと共に星が姿を現してくる。
その星空がキレイすぎて、上がってるテンションが、より上がる。
めっちゃ寒いけど、そんなのお構いなしに、ずっと外で写真を撮り、その風景に感動してた。

星の数が増えてくると、上も下も、星で埋め尽くされ、そこには宇宙が広がる。
こんな世界、見たことない。

宇宙になってしまうと、感覚がおかしくなり、
地面を歩いているのに、落ちそうな感覚に陥る。歩くのが怖い。
けど、キレイだから、いろいろ歩き回りたい。けど、落ちそうで怖い。
こんな感覚、体験したことない。



また移動してもらった。
そこで、狭い車内にギュウギュウになりながら、少し仮眠を取ることにした。

2時間程寝た後、また外に出てみると、さっきよりも星がすごい。
そして、さっきよりめっちゃ寒い。。。
でも、寝るのがもったいなくて、ずっと外にいた。

言葉にならない。ただ、「キレイ」としか出ない。何も考えてなかった。

最後まで起きていたのは、せんせい、P-chan、私の3人。
寒さに震えながらも、どうしても車の中に入る気にならない。
ただただ惜しむように、その空間を見ていた。

夜が終わる寸前には、行ったことないけど、天国のような、何ともいえない空間が広がった。
今まで以上に言葉にならない。



朝日が昇り始めると、また違う世界が広がった。



あっという間の16時間。
この16時間は見たい全てが見れ、想像以上だった。
運がよかったとしか思えない天候の良さに、何ともいえない感情が湧いた。

感動、感謝、達成感、旅の終わり…
来てよかった。やっと来れた。

最後は動画取ったり、使おうと思って、一度も使わなかったスイカと記念写真w



ツアー後、会社の前で、みんなでおいしく頂きました。

このツアー、このメンバーで行けてよかったよ。
ドライバーも、なんだかんだケンジで良かったしw

ちなみに、次の日の夕方から、何日間か天気は大荒れだったと聞いた。
タイミングが良かったな~。

旅の最後の地として、この地を選ぶ人の気持ちがわかった気がした。
そして、残り数ヶ月の自分の旅の終わりが見えたようで、なんだか寂しくもなった。



Photo by Sensei , P-chan , Nori ,michi

michi☆