いざ、アウストラル街道へ。 | World journey diary

いざ、アウストラル街道へ。

ご無沙汰しておりました。
いつものことながら、記事が滞り過ぎて、間に合いませんでした。。。

2013.4.1に日本に帰国しました。
たくさんの方々のおかげで、無事に日本に戻れたことを心から感謝します。

ずっと書けてなかったブログですが、最後まで続けたいと思います。
しばらくの間、お付き合いください。



フィッツロイのあるチャルテンから、10時間ほどかけて、ロスアンティグオスという街へ。
着いたころには、日付が変わる頃になっていた。

いつもなら、ターミナルで降りて、そこから、何か移動手段を見つけて、各自で宿に向かう。
のに、なぜかここでは、バスで幾つかの宿を回って、
各々が交渉をし、気に入ればバスを降りるという、はじめてのスタイル。

こんなスタイルなら、ラクに決まりそうだと思っていたのに、
実際は、部屋がないだの、宿主が居ないからと待たされ、かなり時間がかかった。

最終的に泊まった宿は、国境まで歩いていけるトレーラータイプの宿。
アウストラル街道を下ってきているスイス人2人とシェアすることになった。

これから北上するうちらに、いろんな情報をくれた。
ほとんど情報を持たずにいたから、助かったよ、ありがとう!

次の朝、天気がよく、気持ちの良い風が吹く中、
国境を目指して歩く。

チリ側のイミグレで、最初の目的地チレチコに向けて、早速ヒッチハイクを開始。
初めに声をかけた家族連れが、快く引き受けてくれた。

強面だけど笑顔のカワイイ優しいお父さん、元気のいいお母さん、
初めは恥ずかしがってた女の子、それを優しく見守るおばぁちゃん。
英語はほぼ伝わらないけど、気持ちは伝わってた…ハズ!
日本からずっと持ち歩いてた、スペイン語の指差し会話帳がやっと活躍w

短い時間だけど、噂通りのチリ人の優しさに触れ、この先の旅が楽しみになった。

チレチコではやることが。

この先しばらくATMが使えない。
小額のドルしかない今、まとまったチリペソが必要になる。
噂では、VIZAは使えないと。
MASTERを止めてしまった私には、新生のキャッシュしか使えないことになる。

試してみるも、下ろせない。。。
ノリくんがいて助かった。次にATMが使えるまで、借金生活スタートですw

お金の問題は解決(?)したので、早速、トランキーロに向けてヒッチハイク始めた。



さっきはすぐ止まってくれたから、大丈夫だろうと思ってた。

なのに、車は全然来ない。しかも、この日は土曜日。
不安になる。少しくらいは進んでおきたい、。
雲も厚くなり、風も出てきて、一気に寒くなった。

場所を変えたり、犬と遊んだり、アメフトキャッチボールをしながらも
ヒッチハイクを続けること5時間。
あまりの寒さ、風の強さに、この日は断念。

インフォで聞いた情報、「明日の8時にトランキーロ行きのバスがある」を信じて、
スーパーでトマト鍋の材料とビール、ワインを買って帰った。


やっぱり朝は寒い。布団から出たくないけど、バスに乗らなきゃ!
乗り場に着くとスイス人夫婦がいた。
話をしながら待った。

時間が過ぎたけど、待った。

遅れることはよくあることだと、待った。

絶えかねた奥さんが電話をかけた。
すると、「今日はない。明日、人が集まるのであれば、出してもいい。火曜はある。」と。
インフォの情報が間違ってるってアカンやん…

どうする?
明日のバスを期待する?
ダメなら火曜まで待たなきゃいけなくなる。

出した答えは、ヒッチで今日のうちに行ける所までw
懲りない2人です。目的地が決まってる状態で、ジッとしてるのが苦手なタイプの2人です。

ヒッチと決まれば、早速、気合をいれて、止まりそうなポイントへ。
「とりあえず笑顔で親指を立てる!後は止まることを願う!」

しばらくして、1台の車が止まった。
昨日だったら、「そんな近くならやめよう」とこっちから断るところ。
けど、今日は違う。とりあえず、そこまで行けば、また何とかなる。
時間も早いし乗っちゃおう!

すると、ほんとに近かったw
10分程で分岐点につき、おじさんは去っていった。

「よし、この調子ならいける!」と勝手に思ったのもつかの間、
全然車が通らない。
建物が一切ないから、強風を体全部で受け止める。
テントもないし、ここで一夜は無理!なんとしても、乗せてもらわなきゃ!

たまに通る車に願いを込めて腕を伸ばす。
けど、乗るスペースがない車ばかり。ヤバイな。。。

何台目だろう?
諦め気味に手を上げると、うちらを抜かし、少し先に止まったトラック。
嬉しくなって、ダッシュで駆け寄る。
「途中までなら、乗せていける」
一気にテンションが上がる。

干草を積んで走るトラック。
運よく積んでいなかった。二台に荷物と自分達を乗せた。



ガタガタな道が続く。
そして、風が強く吹き付ける。座って風を凌ぐも、ほとんど意味がない。

この街道を選んだ理由の一つは景色のキレイさを聞いたから。
それなのに、座ってたら、何のためにヒッチをしてるのかわからない。

だから、大変だけど、しがみつき、鼻水がたれながらも、立っていることにした。
すると、めっちゃキレイな風景が、目に入ってきた。



久しぶりに自然の壮大さに感動した。
南米に入って、イグアスの滝や、氷河、フィッツロイを見て、すごいと思ったけど、
私の中では、その遥か上をいくほどだった。



景色のキレイさに驚きぱなっしになっていると、車が止まった。
ここでおじさん達とお別れだ。
だいぶ進めたことにお礼をいい、これからを考える。

歩きながらヒッチをしよう!
が今まで以上に車が通らない…
そういえば、ここまで来るのに、対向車っていたっけ??

…ヤバイ。

とりあえず、歩くことにした。

運がいい!すぐに止まった。
年配の夫婦が途中まで乗せてくれることになった。
この時点で、チリ人のことが好きになっていたw

下ろされた所は、またも何もないw
まっ、なんとかなりそうやね!と思ってたら、しばらくすると、車が止まった。

今日はついてる!



この日最後に乗せてくれたおじさんも、とっても優しかった。
でも、おじさんの街、うちらが泊まる街までの道のり2時間弱の間に、タイヤの修理3回w
不安に思いながらも、無事に到着、

家に招待してくれ、マテ茶をご馳走してくれた。
近所の子供、友達がやってきて、団欒の時間を過ごした。
スペイン語をがんばらなきゃと強く思った。

おいとましようとすると、「テントがあるなら、庭を使って、泊まっていけ」と。 
あの大荷物をみたら、テントくらいあると思うよねw
でも、持ってない。。。
すごい嬉しい申し出を断り、お礼をいい、宿を探した。



プエルトガダルは、小さな街だ。
1時間もあれば、見てまわれてしまう。別に何があるわけでもない。
けど、こじんまりした、この街の雰囲気、この街に住む人達が好きだった。

次の日も、朝からヒッチハイク開始。
焦らず、気長に待つことが大事。
たまにしか車が通らないから、空いた時間に指差しでスペイン語を覚えたり。

この日も、早々と、乗せてくれる人が現れた。
ありがたく乗せてもらうことになり、話していると、
元々はずっとNYで働いていて、数年前にチリに土地を買い、移り住んだそうだ。
彼はアメリカ人、そして、奥さんは日本人だという。

しかも、「時間があったら、家によって、妻にあってほしい」と。
時間もあるし、喜んで誘いを受けることにした。

広大な土地に、友達に手伝ってもらいながら自分達で作ったという家が立っていた。
すごく素敵なお家。
フレッドさんもトモコさんも、とても気さくで優しかった。
アウストラル街道のオススメの場所なども教えてくれた。

トランキーロに向かうつもりが、話を聞いていると、そっちに行きたくなった。
迷った時は、行くのがいい。
ってことで、トランキーロとは逆方面に向けて、ヒッチを始めた。



無理かもしれないと思いつつ、
恒例となりつつあるアメフトキャッチボールをしながら、気長に待った。
今回は角材が落ちていたので、石ころバッティングなんかもしたw

けっこう時間が経って、乗せてくれる車が現れた。
1人は少しだけ英語の話せる2人組み。仕事の関係でコクランに行くという。

コクランに行く途中にあるリオベイカーを見たいがために、このルートにした。
でも、素通りされたら、途中で降りようと思っていた。
そうしたら、そこからどうするかまで考えていた。

けど、心配する必要はなかった。
彼らも、リオベイカーを見たかったんみたいw
その周辺に行くと、スピードを緩め、「降りるか?」と聞いてくれ、
自分たちも写真を撮ったりしてた。

着いたリオベイカーは、聞いた通り、ビックリするほど青かった。





チリに入国してから、たった数日。
特にイメージがなかったチリ。
だけど、いつも、優しいチリ人に助けられ、パタゴニアのキレイな景色がある。
細長いチリに、これからどれだけ驚かせられるのか楽しみになった。



michi☆