ところで、"Frustration"という言葉をGoogle検索すると、「欲求不満」と訳されるんですね。

まあ、欲求が満たされないから「イライラする」んでしょうけど、欲求不満とか言われるとちょっと心外な気がしますね。

 

しばらく更新が空いていたんですが、旦那から散々誕生日を祝ってもらって、そのあと二日間札幌に友達と騒ぎに行ってきました。

久しぶりの札幌だったんですが、みんなで鶏料理屋に行って、散々飲み食いし、ひどい二日酔いみたいな状態で疲れ果てて帰ってきました。

いやー、飲みすぎたけど楽しかったー。

その次の日は早速仕事が終わったあと、現場で打ち合わせでした。

換気用に床に通気口みたいな穴をあけなきゃいけないんですが、うちは大きさ的に5カ所場所を決めなければいけなくて、それの打ち合わせです。

これは予めある程度どこにどの家具を置くのか決めてあったので、その場所を避けて目立たないところに開けてもらうことにしました。

あとは、クロス工事がようやく終わったのですが、自分の選んだクロスは張るのがかなり難しかったらしく、工事屋さんがかなり苦戦していたのです。

「平屋だからすぐですよねー」なんて軽口を叩いたら、「こんなクロス選ぶから時間かかるよ!」と結構本気で言い返されました。

後から聞いたら棟梁も電気工事屋も同じようなこと言って怒らせたそうです。

そんなクロスなのに、腕がいい職人にやってもらったこともあり、ものすごく綺麗に継ぎ目もなく張ってくれたのですが、薄いクロスの為か、アクセントクロスの色の濃いところになにやら糊の後みたいなものが数カ所残ってしまっているんです。

これが本当に気になる。

多分掃除をすれば取れるのでしょうが、薄いクロスだと言われると濡れた布なんかでごしごし擦っていいものかどうかも躊躇います。

これを建築士に相談すると、これは美装屋に相談してくれるそうです。

あとは、換気のデザインが間違って納品されていたので、これを変更してもらうように頼みました。

 

さて、この日の打ち合わせには大工とは他の現場にいて打ち合わせをすることができなかったので、建築士の指示で翌日も仕事が終わってから現場に行ったのでした。

ところが家の中に入ってみるとただならぬ雰囲気。

結構尋常じゃないくらいピリピリしています。

それでもワイングラスのラックを取り付ける位置や、洗濯機上の棚の場所の打ち合わせがあったので棟梁に話かけたのですが、結構急いでいる様子でちゃんと落ち着いて話ができない感じなんです。

急かされているというか。

訊くと他の現場での仕事が立て込んでるらしく、そうは口には出さないけれど、結局「こっちの現場入ってる時間がもったいない」的な雰囲気なのです。

ああ、そう、忙しいのね、とその場では納得し、必要最低限のことを決めて家に帰ったのですが、思い返せばこの時のイライラした雰囲気を見事自分が家に持って帰ってきてしまったのでしょうね。

 

大体オープンハウスの日程だって自分がお願いしたわけじゃなくて建築会社の都合だし、うちはどうせ今のアパートを11月末まで置いておくつもりだし、そんな急かしてるつもりはないし、他の現場が立て込んでるのは全く家に関係ないことだし、自分が困らせているわけでもないのに、その雰囲気をうちの現場に持ち込んでなんか欲しくないし、イライラしながら家を建てて欲しくないし、無理な日程も工程も全て建築会社の都合だし、そのことによってなんで自分がこんな思いをしなければいけないのか。

なぜ、自分が悪者なのか。

それでもそれを口に出したら最後の最後にぎくしゃくするし、ここは耐えようと思ったのです。

耐えれば、家は出来上がる。

ここは大人にならなくては。

そういうことでそのイライラを押し殺しながら、テレビボードやカーテンなんかの必要事項に関して営業に電話しても、今度は折り返しがない。

ああ、どうせもう建つ家なんかに構ってる暇はないんでしょう、と。

他の現場が忙しいんですもんね。

これからのお客様をつかむのが優先されて、もう終わるところは放っておけば終わるものね。

心から湧き出てくる不の感情。

完了検査だってもう一週間後に控えていて、そこで火災保険が一度切れるのに、次の保険の件についても宙ぶらりんのまま。

そんな時に、営業から、「オープンハウスの撮影があるので、家電の配送日をずらしてもらえませんでしょうか。」

ここでぷちーん、と切れまして。

どれだけ自分勝手なのよ。

家電の日程よりも、クロスの汚れはどうなったのよ、換気は変更かけたのかよ、トイレの棚曲がって取り付けてんだよ、頼んでたエアコンの室外機の雪よけのこと忘れてるでしょ、そんな大工イライラしてるけど本当に冷蔵庫運べるの手伝わせるのかよ、っていうか、火災保険どうなったのよ。

結局家の家がどうなったって最優先事項は他人に見せて新しい営業につなげることなんでしょうよ。

「もうそんな工程に追われてイライラしながら建てるんだったら完成を遅らせませんか?間に合う気がしません。個別案内も全て中止してください。」

とメールを送ったのです。

ああ、こりゃあダメだ。

こじれてるわ。

自分が二日間、イライラしながら建築会社の文句をぐだぐだ言うせいか、それが旦那にも伝染して旦那もイライラする始末。

きちんと、一度、話をしなければ。

 

昨日、現場で建築士と待ち合わせて、旦那と話をしに行ってきました。

向こうもある程度は自分がイライラしていたことに気付いていたそうで、話をしてみると、平謝りでした。

大工がイライラしていたこと、それを自分に悟られたこと、そして他の現場の話をこの現場に持ち込んだこと、営業の配慮が足りなかったこと。

でも、自分は、大工に腹を立てていたわけでも、営業に腹を立てていたわけでもなく、その普段温厚な大工がイライラする環境に追い込んだこの建築会社のシステム自体全てに腹を立てていたのです。

最後くらい、ちゃんとそこに集中して、ちゃんと仕上げられないのか。

ここまでの工程で、どうしても他の現場に大工を回さなければいけなかったり、完成間近な家を優先されたりするのを、事情だからと納得してきたのに、あと一週間で完成という段階になっても、まだちゃんとここを優先で仕上げてくれないのか。

この場になっても、まだ間に合うのかハラハラさせられるのか。

しかも、他の現場の合間に詰め込んで間に合わせのように完成させようというのか。

そんなみんなイライラしながら、この現場さえなければと思われながら、邪険にされながら建てられたこの家に、自分と旦那は一生住まなければならないのか。

自分なりに、一生に一度と、しっかりと考えながら、愛情を注いで作ってきたこの家なのに、建築会社にとってはただの営業の道具にしかすぎなくて、その過程がどうであっても、とりあえず仕上げておけばいいものなのか。

 

感情的には全くなりませんでしたが、とりあえず家をそういう風に仕上げようというのは心外であるという旨を建築士に話し、建築士は自分がそういう風な思いを少しでも抱いてしまったことにとても申し訳なく思ってくれて、すぐにでも解決します、という返答をくれました。

そのあと、営業からも謝罪のメールがきたのですが、それでも建築士に話せたことで既に自分は随分すっきりしていて、少し騒ぎすぎたことを今は恥ずかしくも思ったりしています。

よく考えてみると、来週完成になる家に対しての、最後のマリッジブルーみたいなものだったのかもしれません。

今日、建築会社からメールが来て、きちんとした謝罪と、それから大工のイライラの原因は他の現場のことではなくて、うちの現場の内部で少し揉めたことが原因だったと聞かされました。

どういう理由であれ、そのイライラを施主である自分に嗅ぎ取られてしまったことは失態であり、ただひたすら申し訳なく思う、ということです。

自分も仕事をしている以上、そういう自分なりの取り決めを作って、それをうまくこなせなくてイライラしてしまうという経験はあるので、大工を責めるつもりは全くなく、むしろ自分がそこまでを読めなかった、自分が神経質になりすぎていたかな、と反省しています。

大工も、一生懸命家を作ることに集中してくれていたし、営業も自分の知らないところで火災保険の手続きに取り掛かってくれていたようです。

正直、今回の件を振り返ってみると、自分なりの「家、もうできるんだから、みんなちゃんと構ってよー!」っていう駄々っ子みたいなものだったんではないかと、もしそれなら本当に建築会社に申し訳ないなと思ったりもするのですが、あのイライラがなかったらよかったとも思わないのです。

全部自分が知りたいと思っていた、不透明な部分についてちゃんと説明をもらえたし、最後気になっていたところをちゃんと現場で確認してくれるようになったのもここ数日大騒ぎしたお陰かな、とも思います。

完了検査まであと4日。

いよいよ、本当に完成となり、今週の日曜日は、うちの家族に真っ先にお披露目する予定になっています。