<心声天語> イスラエルとパレスチナ   山岡俊介 BLOG | ワールドフォーラム・レポート

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2009/01/08


昨年12月27日のガザ地区空爆開始からパレスチナ人の死者は600名以上に上る。世界中が早期停戦を訴える中、イスラエルのペレス大統領は「ハマスの攻撃が続く中、停戦は受け入れられない」と語り、即時停戦を拒否している。

◆イスラエルとパレスチナの憎しみは、自分の命を捨ててでも相手を殺そうする「憎悪の炎」と化している。もはや、話し合いや政治的妥協が入り込む余地などないようだ。これからも、報復という殺しあいが延々と続くだろう。

◆民族の争いは、地理的、歴史的背景から生じる。実際、イスラエルとパレスチナの歴史を振り返ると、そこには「報復と憎しみ」の歴史が印されている。まさに「天敵」の関係だ。両国が信頼関係で結ばれる日など、永遠にやってこないような気がする。

◆自然界にも「天敵」なる関係が存在する。猫とネズミ、コブラとテン、蚊にとっては蚊取線香も、天敵だ。本能に刻まれた天敵ゆえの憎しみは、理性や知恵で制することはできない。だが、この「天敵」なるもの、何らかの意思によって操られている関係ではないだろうか。猫なる天敵がいなければ、ネズミが増え、自然界のバランスは保たれないように…だ。

◆人間関係にも「相性」というものがある。初対面の人でも本能的に、「好きなイプ」「苦手なタイプ」というのが伝わってくる。そればかりか「天敵」に近い人もいる。ところが、不思議なことに自分が「この人嫌い」と思うと、相手もまた自分を嫌ってしまうのである。ということは…「敵」というのはやっぱり、自分の偏見と先入観からつくられるようだ。(和光)