仮想通貨より身近で信頼
英グリントのカズンズ社長に聞く
――なぜ金を裏付けとするカードなのですか。
「金投資の歴史は古いが金を持っていても、それを使うことができなかった。グリントのカードは金に流動性を持たせたことで、金がどこでも使える通貨になった。これが本当のゴールドカードだ」
「金は2000年以上前のローマ帝国時代にも通貨として使われていた。1トロイオンスの金で貴族の衣装一式が買えたという。現在の金価格は1トロイオンス1250ドルあたり。
だいたいスーツが1着買える値段だ。今も昔も金の購買力は変わっていない。金を買い物の支払いに使うのは理にかなっている」
――新しい金融の仕組みとなります。
「フィンテックは金融界と無関係だったエンジニアなどが主導するケースも多い。私自身、建築家出身で、直近は電子商取引の世界にいた。グリントの構想は5、6年前から考えていた」
「リーマン・ショック以後、金融機関への信頼感、預金の安全性が薄れている。金は世界の中央銀行が外貨準備として保有しており、世界中でその価値が認められている。仮想通貨より身近で信頼できるはずだ」
「日本でも金を保有する人が増えており受け入れられると思う。日本の金融庁も英国の金融当局と連携し、この分野を進めようとしているので普及すると期待している」