波動の魔術師

波動の魔術師

願望実現の実践記録や精神世界についての考察記

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今から20年近くも前の事ですが、

 

お世話になっていたクライアントの会社で

従業員教育の一環として合気道の先生を招く事になりました。

 

飲食サービスを展開していたクライアントは

従業員が時々酔ったお客さんに手を出される事があり

 

接客の姿勢を崩さずに事態を収集する方法として

合気道に活路を求めたと言うわけです。

 

 

多くの従業員が見守る中、

現れた合気道の先生は比較的小柄な中年男性でした。

 

ここからの展開は誰でも想像がつくお決まりの流れとなります。

 

舐めてかかって倒されて

本気で殴りかかってまた倒される。

 

複数の大人たちを相手に軽快に跳ね回る先生を見ていると

技に対する驚きや感動とともに

 

自分が同じ技を再現する事の難しさを感じていたのも事実でした。

 

そんな私たちの心境を見抜いたのか

 

先生は実演の終盤に簡単なアドバイスを二つくれました。

 

1. 筋肉の力をゆるめること

2. 先に対象を射抜くこと

 

二つ目はどういう事かと言うと、

 

意思を働かせて体より先に対象となる相手に力を飛ばす事だと言う。

 

これを説明するに当たって

先生は腕を使って簡単な力の働きを見せてくれた。

 

まずは力を込めて伸ばし切った腕を他の人に曲げてもらい

その時の力加減を覚えておく。

 

次に完全に脱力させて腕を伸ばす。

 

しかし単なるリラックス状態ではなく

 

伸ばした腕の先にある掌から

その先にある対象物に対して水を放射するイメージをする。

 

この状態で同じように他の人に曲げてもらうと

腕は力を入れた時よりも固くなり曲がらないのだ。

 

誰でも例外なく出来る弛緩の力ですが

 

要は同じ体の筋肉を使うにしても

心を上手く操れば

力任せを遥かに超える働きが出来ると言う事です。

 

では、その心に磨きをかけると

いかなる意図も具現化出来るかと言えば

 

邪念や作為的な打算的意図は

面白いくらい何か別の力によって中和されてしまう。

 

これを無理に繰り返せば

心とともに体を壊す結果を引き寄せてしまう。

 

難しいバランスだと思いました。

 

あれから長い時間が経って今感じる事は

 

自分の目指す心のベクトルが

自然に正しく沿っているものであれば

あとは大きな何かの力に身を委ねればいい。

 

その中で起こってくる事象に対しては

真剣に向き合って手を抜かず丁寧にこなしていく。

 

そんなシンプルな姿勢あるのみです。