冬になると、故郷を思い出します。
雪国とよばれる地域で、12月から2月までは雪に覆われた白い世界が広がっていました。
夜の布団を自分の体温で温まるまで、眠れず
朝は、せっかく温まった布団からさっさと出なくてはならず
家の外に出るときは、息苦しいほど着膨れて、
ぐっとおなかに力を入れて、玄関を飛び出します。
冬は歩くスピードが早くなります。
少しでも熱を発生させるためか、ぐんぐん歩きます。
ほとんど小走りです。
そういえば、中学校時代の友人。
帰宅部なのに、並み居る猛者を押しのけて、
春のランニング大会で3位入賞していました。
理由は、「冬は毎日、走って登下校していたから」だそうです。
さもありなん。
冬は小走りで通勤するので、少し早く到着するのが嬉しいです。
玄関で遅疑逡巡するのをやめて、ぐいっと外に飛び出すように
すれば、もっと早くつけるのに。
現在の住所には、雪はめったに降りません。
たまに降るとパニックです。
ごくまれに窓の外に雪が降っているのを見ると、
故郷にいる錯覚に襲われて、
「また、雪か」と嬉しいような、
ちょっと面倒くさいような感じがします。
そして、ここでは雪はレアなものだと思い出すと、
ちょっと寂しい気分に襲われます。
こういうのを郷愁というのでしょうか?
冬は、故郷に帰りたいような、ちょっと面倒くさいような
センチメンタルな気分によくなります。