「紙の月」が最近映画化された角田光代の小説である。
第132回直木賞受賞作ということで当時は読んでいました。

彼女の小説は、普通の主婦(ちょっと裕福な家庭)とバリバリ働く独身の女性の対比が多く見受けられます。
主婦は、夫によって養われており幸せな家庭に見えますがその飼われたかのような鳥かごの自由に不満を持つことで、働く女性に憧れをもちます。
一方、バリバリ働く女性は、家庭を捨てることにより手に入れた社会的地位を周りの結婚して子供がいる家庭を持たずにいる自分にさみしさを覚えて、主婦であることへ憧れます。
そういった対比を心理描写にすることが多いかと思います。

あらすじ
いじめで群馬に転校してきた女子高生のアオちんは、ナナコと親友になった。専業主婦の小夜子はベンチャー企業の女社長・葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始める。立場が違ってもわかりあえる、どこかにいける、と思っていたのに……結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、たったそれだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。女性の友情と亀裂、そしてその先を、切なくリアルに描く傑作長編。

感想
「対岸」という言葉が、最後まで読むとその意味がわかります。
こと女性作家のこういった女性の心情はわからない場合が多いのですがこの作品に関しては、読んだ時期も関係するのかわかるわかるとなりました。
自分にないものに対する憧れ。しかし憧れで、それは自分自身がそうなることはできません。
「対岸」というのは交わることがないという表れであり、向かい合わせになるものの平行線です。
友人のここに憧れてもなれないというその気持ちに対してEjは納得できるように読めました。対岸の彼女 (文春文庫)/文藝春秋

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BECKにはまってしまった大学時代。
その後いろいろなバンド漫画を探しながらであったのが

「ハレルヤオーバードライブ」です。

ゲッサンにて連載中で、もうすぐ最終回間近の作品となっています。

高田康太郎による漫画で、絵も好みです。
かわいらしいキャラとかっこいい演奏シーンが魅力です。

あらすじ
主人公・朝桜小雨は、中学校卒業時に好きな女子に自作の歌で告白するが、「好きな人がいる」と言われてフラれる。その女子の好きな人がバンドマンだと知った小雨は、リベンジのために高校でバンド活動を行うことを決意する。
進学した明狼学院で軽音楽部を探していた小雨は、そこで金属理化学研究部の副部長・空次ハルと出会う。彼女から「音楽の魔法を信じるかい?」と問われ、金属理化学研究部へと導かれた小雨は、金属理化学研究部の「公開実験」を聞いてハルに惚れ、金属理化学研究部に入部する。
小雨は、自分との出会いがきっかけで金属理化学研究部に入部した美名神麗、自分と同じくハルに思いを寄せる九森冬夜と共に、バンド「ティアドライブ」を結成。ハルの「希望」を奪った九森浅緋に対抗すべく、バンド活動に励む。

感想
最初は青春群像の部活系のお話。
後半は希望を奪ったバンド「リリーパスカル」との戦いへとなっていきます。

明確な悪がないと話が進まないのがバンドものの悲しいところですが・・・演奏シーンの迫力たるや。
あと恋愛という要素もほどほどでこれはおまけ程度な感じです。

やはりライブシーンの熱さ!!これに尽きる作品です。

ハレルヤオーバードライブ! 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)/小学館

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あのころのアニメには、熱血、友情、努力というジャンプ定番のような要素がたっぷりでしたね。

主人公が成長するような物語が多く、よりストーリーがその意味を大きく帯びていたように思います。

そんな中、スペースオペラの中でも異色でありながらその人気を博した作品があります。

「ヴァンドレッド」
有名なアニメ会社GONZOの2作目でありCGを織り交ぜたその作風(3DCGによるメカと手描きによるキャラクターを合成させた、デジタルアニメーション)は健在である。

「ヴァンドレッド the second stage」として2期もある。

監督には、ガイナックス出身のもりたけし。
物語も星間戦争の背景や男女各自の繁殖方法、そして男女のメカが融合した際に性交体位を示唆した配置と化すコクピットなど、男女の存在理由や異文化の交流に着目した展開される。

少しやらしい目線で見ていたことは確かですww

ちなみに90年代と思っていたら2000年の作品だったんですね。




OPもなかなかかっこよい出来ですね。

あらすじ

太陽系から遠く離れた宙域のとある銀河。そこでは、男性だけの惑星国家「タラーク」と女性だけの船団国家「メジェール」が、互いの存在を嫌悪し激しく憎み合いながら、長年に渡る星間戦争を続けていた。
ある日、タラークは士気の高揚と次の戦闘に備えて移民船「イカヅチ」を宇宙戦艦へ改造し、「九十九式蛮型撲撃機」と呼ばれる新兵器の模擬演習を兼ねて出撃する。タラークの下層階級で虐げられながらも機械工として逞しく生きていた少年ヒビキ・トカイは、仲間の言葉に乗せられ、自分達が製造に関わっている蛮型を強奪すると約束。仲間を見返してやろうとイカヅチに密航したが、即座に発見されて監禁の身となってしまっていた。
ところが、マグノ・ビバン率いる宇宙海賊「メジェール・パイレーツ」の海賊船がイカヅチを強襲。白兵戦の混乱に乗じて監禁の身から脱したヒビキは蛮型を探して奔走するが、その最中、メジェール・パイレーツのパイロット見習いでUFOが大好きな少女ディータ・リーベライと遭遇。不可抗力とはいえ、圧し掛かってきたディータの乳房を揉んでしまったヒビキは、その柔らかく弾む感触と生まれて初めて耳にした女性の嬌声に驚愕する。だが、この不思議かつ衝撃的な出会いを、UFOを操る宇宙人とのファーストコンタクトだと信じ込んだディータは任務も忘れて舞い上がると、慌てて逃げ出したヒビキを追跡し始めた。
なんとかディータを振り切ったヒビキは格納庫へ辿り着き、蛮型に乗り込んで脱出を図る。一方 、不利な戦況にタラーク側は乗っ取られてしまったイカヅチの旧艦区を切り離した上、空間魚雷「村正」で旧艦区諸共、メジェール・パイレーツを殲滅しようと目論む。村正の接近を知ったメジェール・パイレーツも旧艦区から離脱しようと行動を起こすが、旧艦区内の機関区では使われていなかった制御システム「ペークシス・プラグマ」が突如起動。暴走したそれから発せられる眩い光に包まれた旧艦区と海賊船は空間転移を起こし、全く別の宙域に飛ばされてしまった。ペークシスは通常、エネルギー発生源となる青緑色の巨大なクリスタルであるが、暴走・覚醒したそれは予期せぬ空間転移を発生させただけでなく、旧艦区と海賊船の融合・合体をも引き起こしていた。旧艦区に取り残されたヒビキと蛮型、ディータ達とその乗機である「ドレッドノート」もまた、ペークシスの光に包まれていく。そして、ヒビキが気絶から目覚めた時、蛮型は全く違う姿に変貌していた。
その頃、本星から遥か彼方の宙域では旧艦区と海賊船が1つになっていく様子を、謎の監視システムが見つめていた。すぐに起動したそれは、融合船に攻撃を開始する。混乱の続く最中、男女どちら側にも属さない謎の敵の攻撃に苦戦を強いられたマグノは、旧艦区に取り残されていたヒビキ達3人の少年と共闘する道を選ぶ。やがて窮地を救ったのは、ペークシスの影響で変貌を遂げたヒビキの蛮型とディータのドレッドノート。2機は新たな姿である巨大人型ロボット「ヴァンドレッド」に融合・合体すると、秘められた凄まじいパワーで監視システムを撃破していった。
撃破した監視システムから得られた情報は、タラークやメジェールの本星に未曾有の危機をもたらす、「刈り取り」と呼ばれる謎の作戦。しかし、2つの本星までは遠すぎて超空間通信も届かない。こうして危機を直に知らせるべく、「ニル・ヴァーナ」と名付けられた融合船で、ヒビキ達とメジェール・パイレーツによる帰還の旅が始まるのだった。

あらすじ長いわww

感想
物語の主軸に主人公のヒビキ・トカイの成長物語があり、そこに男女であることの意味。
自分の存在を示すことは、弱さを受け入れそれでも前に進むことにあると感じます。

「俺が俺である証を立てるために!」
この言葉が劇中でてきますが、証を立てることはなかなかできません。
それでも誤魔化しながら強がりを貫き、道を切り開いていきますが挫折を刈取りにて周りが殺されたことをきっかけに何もできなかった弱さを再確認。
しかしそれでも戦いは待ってくれません。

最終弱さもすべて受けいることをし、そこから前に、道を切り開く瞬間。
このアニメを見ていてよかったと感じた瞬間でした。





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