御蔵島産と新島産のほぼ同体長での比較です。新島産は”大さい”が段違いになっていますがほぼ同じサイズで比較するためにこの個体を使っています。自分で木から落とした個体なので産地は確かです。御蔵島産は符節が長いのが特徴とされていますがこの特徴は他の伊豆諸島産のノコギリでも同様にみられる特徴です。右の新島産と比べても違いはありません。今回初めて気が付いた点があり、前足の脛節が御蔵島産は長くないことです。伊豆大島産はオスメスともに前足脛節が長く伸びる特徴がありますが新島産も比較的長くなりますが、御蔵島産は長くならないようです。また御蔵島産の記載文には触れられていませんが御蔵島産は最大内歯が長く突き出す特徴があり今まで見た個体は例外なくこの特徴がみられます。しかし、この特徴は伊豆大島産のノコギリにも表れることがあり個体変異の範疇となると考えられます。意見が分かれるところですが、私の考えでは伊豆諸島新島~御蔵島産は赤味のある個体の割合や符節の長さなどそれぞれの島に固有の特徴のあるノコギリが生息するもののひとまとまりとして”大さい”が比較的短く前胸側縁が平行または丸みを帯びる。原歯形は内歯がまばらで不明瞭といった特徴でひとくくりにできると考えています。