何だか先のブログで取り上げたManuel Gottsching(マニュエル・ゲッチング)の周辺が騒がしい。
"E2-E4"のlive盤やらDVDやらが出るとか出ないとか。
話の出処がウェブ上だし、オフィシャル・ページに行ってみても記事がないようだし、ってことで期待しないで待つことにする。
けど出たら出たで凄いんだろーな。
あ、何だかんだで期待してる。。。
さて、友人に紹介されて行ってみた動画無料配信サイトGyaO。
大したことないんだろーなとは思いつつ。
topページでいきなりFAT BOY SLIMことビック・ビート-ブレイク・ビーツ界のドン=ノーマン・クック氏@ブライトン・ビーチ(多分)がお出迎え。懐かしいなーーー。やっぱりぶっ飛んでるわーーー。
動画で見ると(10秒も見てないけど)確かにあの熱狂ぶりの意味は伝わってくる。
しばらくざっと眺めていたらなんと"澤野工房" の動画が!
澤野工房といえばこだわり抜いた良質のJAZZを提供してくれる、「澤野さん」という個人が経営してるレーベル。で、Vladimir Shafranovのリリースなどによって世界的にも評価されている。
くらいのことしか知らず、かつ、CDを何枚か試聴したことしかないのですが前々から気にはなっていたので迷わず見てみることに。
動画には先述したVladimir Shafranovをはじめ、Jos Van Beest、Giovanni Mirabassi、あのKenny Barron(あの…とは言いながらもStan Getzの『People Time』での演奏しか聴いたことはない)を擁する北川潔、そして山中千尋のliveやレコーディング風景、そしてレーベル・オーナー澤野氏のインタビューが含まれている。
まずびっくりしたのは澤野工房が大阪の新世界に存在しているということ。
そしてその澤野氏、どうやら履きもの屋が本業でレベールの経営は副業というかまったく趣味の延長の領域から始まったものらしい。しかもインタビューに答える彼は商店街によくいるような気のいい大阪弁のおじさん。
何枚か試聴しただけで、「澤野工房はきっと軽井沢辺りの高原にあるペンションかなんかのオーナーが経営してるんだろうなー」と勝手な想像をしていただけに驚き。
演奏が紹介されるのは全てオールドジャズマナーに則ったトリオ編成。
微妙にアルコールが入った状態で聴いていたのだが、気持ちいい。
名門ヴァーヴからも音源をリリースするNY在住の山中千尋。
彼女の演奏は去年の春にliveに足を運んで実際に生で聴いたことがあるが、こんなところでまた見かけるとは思わずびっくり。当時そのクラブのPAとして働いていた先輩が「あれはいい女だわ」と言っていたのを思い出す。
そりゃあ、そう言いたくもなる。
容姿もよくて、それを心得ていて、まだ若くて、なおかつあんな音楽鳴らせるんだから。
澤野氏の言葉を聴いて思ったのは、”DIY”そのもの。
Jos Van Beestのレコーディングの模様からもアーティスト側のDIY精神がうかがえる。
1995年に動き出したレーベルだが、その始まりはごくごく単純で「自分の欲しい音がレコード屋で見つからなくなったから」、「こんなのが市場に出回ったら絶対売れる」という音を知っていたから。だったら自分でやってしまえばいい、最初は数が少なくともたくさんの人に聴いてもらいたい。
それにしてもJAZZってこんなオーディオ環境の悪いオンラインで聴くものじゃないな。
という思いはそんな彼の言葉で払拭された。
万人受けするような大口のわかりやすいスターを商業的にプロデュースするのもかなりの才能が要求される仕事だろう。認めるよ。
けど解る人にしか解らないような良質な本物をその審美眼で見つけ出し、それだけじゃない、質を失うことなく間口を広げ理解者を増やしていくことの方が遥かに難しく、意味のあることなんじゃないだろうか。
とおれは思う。
ちなみに今さらだけど、お前はJAZZをわかっとらんとJAZZの諸先輩方から怒られそうなので。
"I don't Know what's love is,… but I like it."
大阪の新世界から小さな小さな新世界を大事に世に送り出すAtelier Sawano。CDは極力買わない主義だけど買ってみようかなと思いました。