何故キューバにしたのかと、今自問自答しても中々答えは見つからない。

どういうわけだか、僕の中ではずっと憧れの国だったし、どこか素敵なイメージがある、そして特別な国だった。

それは「社会主義」であったり「キューバ革命」であったり「サルサ」であったり「フィデル・カストロ」であったり。

「陽気な人々、熱い陽射し」そんなイメージも僕の気持ちを助長した。

上手く説明するのは難しいけど、今行かないといけない気がしていた。

「フィデルが死んだら、国が変わるかもしれない」今しかない。

衝動で決めた旅行だった。

さて、日常に追われ、その衝撃や感動、楽しかった思い出を少しでも形に残すべく、今回の旅行を振り返ってみようと思う。

コンチネンタル航空06便は、予定時間通りに轟音を立てヒューストンへ向かった。
僕はいつもギリギリにチェックインするのだが、何と今回は最後の一人だったようだ。そうカウンターのお姉さんが教えててくれた。

成田からヒューストン、ヒューストンからカンクン、カンクンからハバナに乗り換えるにつれ、日本人は減っていった。日本人というより、人が減っていった。

今回使ったコンチネンタル航空の飯はまずかった。
今まで使ったどの航空会社の機内食よりも。
いかにもアメリカの航空会社という感じだった。
アルコールを頼むのに、6ドル払わないといけないことには驚いた。

ヒューストンまでおよそ12時間、トランジットで2時間、ヒューストンからカンクンまでまた2時間、そしてトランジットを挟みハバナまで2時間。

行くだけで18時間もかかっていることに気付き、遠いところまで来たという実感が湧いた。そう、日本はもう翌日の朝なのだ。

キューバの首都、ハバナに着いたのは夜だった。
むせ返る匂い、イメージする南国の甘くてどろりよしたような。
税関や入国審査は、思っていたほど厳しくなく、あっさりしたものだった。

いよいよキューバ入国の一歩を踏みしめる。
思えば、いつもこの瞬間から、旅行が始まったという高揚を感じる。そう、ついに。

入国審査を終えると、カンクンーハバナ間の同じ便に乗っていた人は、次々と出迎えやタクの運ちゃんに連れられ、いなくなっていった。

時間は大体夜11:30。さて、どうしようか。

僕は暫く考えた。