今年は気候にも恵まれて、桜の花が、目一杯春を感じさせてくれました。



 毎年楽しみにしております、中野通りの桜並木も壮観で、ふんわりした桜のアーチを、大勢の人々が足を止めて見上げる笑顔が印象的でした。



 いよいよ桜も花吹雪になり、葉桜へと変わりつつあります。


 
 今回ご紹介いたします和菓子は…



 桜とともに、春の景色を彩る菜の花をイメージした「春かすみ」でございます。




ようこそ 松屋へ-090403_145023.jpg





 金団(きんとん)製。



 つぶしあんを芯にして、まわりにそぼろをつけて仕上げています。



 金団は、お茶の席で古くから重宝されている、そぼろ菓子です。



 そぼろ菓子は、四季折々の表情を色合いや食感で表現する上菓子ですが、



 当店の「春かすみ」は、春、霞みが晴れて広がる菜の花をイメージして表現しております。

 

 菜の花は、食用、観賞用、修景用など多様に用いられています。


 
 菜の花は身近な春を感じる風景として親しまれ、詩に詠まれるなど、昔から愛されています。



 春先によくみられる、かすみの掛かった月、おぼろ月を「菜種月」と呼びます。

 
 霞(かすみ)とは、微細な水滴が空中に浮遊するため、空がぼんやりして遠方がはっきり見えない現象をいいます。




 「花の色は霞にこめて見せずとも香をだにぬすめ春の山風」(古今和歌集)

 

 
  
 菜の花の真っすぐに伸びる茎は強く、みずみずしい緑色で、太陽のように輝く黄色い花を咲かせます。



 霞みが晴れた先に広がる菜の花は、春の息吹を感じさせ、見る人を元気にしてくれます。



 当店の店先でも「春かすみ」という名の菜の花が咲いております。





 「春かすみ」 262円