<近況>
こんばんわ、マナです!
もはや「お久しぶりです!」とか「更新怠ってスミマセン!」って言えるレベルでは、ない。
見てくれる人がいるかもしれない、メイビー。
ってな気持ちで更新します。
なんとか今年の4月7日までには帰国させたいよこのブログの主人公w
ちなみに今現在、ちゃんと働いてます。さすがに帰国ニート卒業しましたw
観光業カメラマンと、フリーのWEBデザイナーやってます。
友人とデザイン事務所立ち上げたので、
なにげに個人事業主になりました\(^0^)/www
あとあれです、ブログデザイン変わりました。
なんかアメブロさん仕様が変わったのか、ヘッダー部分が表示されなくなっててさァ。
前のデザイン、思い入れあったんだけどなァ。
取り急ぎシンプルなデザインにしてみました。なんか見辛いとこあればゆってくれ。
さてどうぞ、世界一周の物語へ。
ボリビアのウユニ塩湖から、チリのサンチャゴへ戻るところからだよ。
延期してたメキシコへのフライト日が近いのでサンチャゴへ戻るんだよ。
↓↓↓↓↓
--------------------------------------------------------------------------------
<3月3日~3月6日 サンチャゴ@チリ>
ウユニ塩湖から帰ってきた日の夜、
高校同級生ヒサシや、ウユニで会った旅仲間たちは、オルーロのお祭りに行くというので、
私はひとり、お別れすることになった。
夜ご飯は、もりフーフたちと食べた。
それからは大勢いた日本人旅人たちから離れ、たったひとり。
その日の夜3時半、チリ国境へと向かうバスに乗り込んだ。
目的地サンチャゴへの予定所要時間、36時間。
おそらく、これが最後の長距離バスだと、分かっていた。
静かな夜だ。
窓の外の景色は、真っ暗で。何もなくて。
それが全然、恐くなくて、ふと驚いた。
異国の地で、たった一人で、深夜3時半発のローカルバスに乗り込み、36時間移動だって?
考えてみれば、凄い事だった。
少なくとも、旅に出た当初の私にとっては、凄い事であった。
そんなこと出来る訳ないと思っただろうし、実際無理だっただろう。
思えば、初めて“長距離バス移動だ”と意気込んだのは、
ラオスからタイへ向かう15時間だった。
とても緊張した。
夜行バスなんて、荷物盗まれたらどうしよう。
朝起きて、知らない町に着いていたらどうしよう。
それも、15時間なんて、そんなに乗っていられるのだろうか。
バスの中も、外の景色も、真っ暗で、恐いよ。
そんな感じだった。
私はあれから一体、どれだけのバスに乗ってきただろう。
貧乏パッカーの私は、その移動のほとんどが夜行バスだったもの。
数えてみたら、すごい数になるんじゃないかな。
……よくここまで、慣れたもんだなぁ。
バスの移動時間、いまや40時間を越えないと“長いな”とは感じなくなった。
24時間で、普通。
10時間未満だと、「ちょっとそこまで。」感覚だ。
帰国したら私、日本国内ならどこでも「ちょっとそこまで。」気分だな。
なんて考えて、ふっと可笑しくなった。
……帰国。かぁ。
その一単語が、いよいよ、ズシンと響くようになってきた。
* * *
最後の長距離バス移動は、
これまた期待を裏切らず最高だった。
極限のトイレ我慢大会からの、やはり結局、大草原トイレ。
イミグレーションではお昼寝タイムに引っ掛かり、数時間待ちぼうけ。
仕方ないから廃線路で寝転がって昼寝。
そして直射日光浴びすぎての、脱水症状。
そこからまた夜行バスに飛び乗り、サンチャゴへ。
シャワーなしの塩のホテルから、二夜連続バス移動だ。
3日振りのシャワーだった。
しかしそれもなんだか、嬉しいのだ。
そんな自分が、またおかしかった。
なにもかもが、旅の醍醐味のように思えてくる。
今このときが、ひとつひとつの出来事が、愛おしい。
そうしてサンチャゴのお気に入り宿、ホステル・タレスでやっと落ち着けたのは、3月5日。
もうすぐ昼って頃にのそのそとベッドから這い出し、
気持ちの良いテラスでパソコンを開き、シリアルと牛乳でお腹を満たす。
ウユニ塩湖に行く前にこの宿で出会っていた、
かなりお喋りなイギリス人フランクと、フランス人の自称ロコ・ボーイと一緒に雑談しながら、
溜まっているブログ記事を更新する。
しばらく活発的に動いていたから、こういうのんびりした時間は久しぶりだった。
フランクとロコ・ボーイが昼ご飯に出かけた頃、私もやっと出かけてみた。
出かける、といっても、誰と待ち合わせしている訳でもない。
とりわけ行きたい場所がある訳でもない。
町の大きな駅構内に見つけた、チョコレートがけのソフトクリームを買った。
大きなソフトクリームを握りながら、ふらふらと駅内を歩く。
駅内といっても、かなり大きく、ショッピングセンターのようになっている。
少し気を抜くと迷子になってしまいそうなほどだ。
同じ年くらいの女の子たちで溢れている一郭。
可愛らしい服や下着・バッグや靴なんかがたくさん売っている。
ソフトクリームを腹に片付け、目に付いた店から順々に入っていく。
片っ端から服を試着する。
旅にオシャレは必要ない。
そう、確かにそうだけど。
かわいい服、着たいなぁ。
高いヒール、履きたいなぁ。
服を買う時は、洗い安さ・丈夫さ・安さを重視してしまう。
靴を買う時も、バッグも、なんでもそう。
染み付いてしまったこのクセは、日本に帰ってから治るんだろうか?
物欲を中途半端に消化し、宿に戻る道を歩く。
かわいい服に目がいくようになったのは、
私の心が、目が、日本に傾いてきたってことなのだろうか?
気付けば、明日は、3月6日だった。
「…マニャーナ、セイス・ディアス、マルゾ。」
ボソっと、特に意味もなく、スペイン語でつぶやいてみた。
なんだか、クるものがあった。
急激に、何かが込み上げてきた。
「明日は、3月6日。」
歩きながら、スペイン語で繰り返しつぶやいていた。
ついに明日、“帰国まで1ヶ月”を、切るのだ。
帰りにスーパーに寄った。
ひとりで居る時にこれを買うのは、
世界一周がはじまって2日目の夜…タイのバンコク以来かな。
宿に戻って、キッチンでパスタを作った。
ミートソースの簡単なものだ。
それをテラスのテーブルに運び、買ってきたビールを開けた。
「11ヶ月!かんぱい!」
旅に出て11ヶ月。
今ここにいる自分を、どうして想像出来ただろう。
旅の始まりに一人祝杯をあげた町、バンコクでの記憶が鮮明に蘇ってくる。
旅2日目のあの夜は、とても辛かったのだ。
体調不良でトラブル続き、不安と孤独の波。
こんなに大変な毎日があと363日も続くのか?と、そう思った。
あの時、あの363日という数字は、永遠のように、手の届かないものだったじゃないか?
まさか、こんな、手の届くところにくるとは、思わなかったよ。
こんな毎日が、ずっとずっと、続いていくもんだと思い込んでいたよ。
目まぐるしく思い出される、今まで出会ってきたいろんな場所での記憶たちが、体を熱くさせた。
この熱さはきっと、久々の一人酒のせいでは、ないはずだ。
残り一ヶ月、期限付きの旅だけれど、精一杯楽しもう。
日本のことを思い出し、恋しくなり、
まだここに居たいと思い、今目に見えているものがすべて愛おしくなり、
無事にここまで来たと、ほっと安堵し、
寂しくなり、切なくなり、楽しみになり、
様々な感情が込み上げては溶けていく、そんな不思議な夜だった。
ビールは、結局、飲み干せなかった。
私はまだまだ、泥だらけになって遊ぶ子供のままで、いたいのかもしれない。
--------------------------------------------------------------------------------
にほんブログ村 ←ケータイの方はコチラをポチ!
まだランキング参加したまんまなんです(´∀`)