宿には、シーラーズで会ったひかるくんがいました。
そっかこのあとトルクメなら、そりゃここいるわ!嬉しい驚き!
新年のマシュハドなんてめっちゃ混んでるだろうと心配で予約したのに、
来てみたら他は今日チェックアウトするスイス兄さんのみで、ひかるくんと私以外に宿泊者おらず。
旅行者はあえてノウルーズのマシュハドを外してきてるのかな?
よかった一人じゃなくて!
さっそく、ホストのバリさんが「お昼を食べてけ」と誘ってくれた。(有料、$5)
今日は、イラン暦で新年一発目のごはんであるお昼を豪華に食べるんだって。
日本でいうおせち料理的な?
イランのおせち料理なんてぜひ食べたい!
ん?
ていうか新年て今日なの?3月21日と聞いていたんだけど。
「正確には、今日3月20日の昼13:40頃に年が明けるんだ。」
わーお、なんだそれ!
こんな真っ昼間に年が明けるなんて全然実感がわかない。
というのは私が西暦での年越ししか知らないからだ。
自分の常識が世界の常識じゃないってことは、この旅行中に何度も感じたこと。
お正月飾り、ハフトシン。
Sで始まる7つのものを飾るのが、イラン流乗り正月飾り。
グラスに入っているお酢(Serke)、にんにく(Sir)、りんご(Sib)などなど。
だよねーSで始まるものってペルシャ語でSね。わかるわけがなかったw
鳥の人形はターキー(七面鳥)だというが、それがなぜかは忘れちゃった。
さらに後で調べてみたら、中央の赤&黒の人形も、縁起物の一つだった。
黒い顔=炭を燃やして暖を取るという冬の夜の寒さ、
赤い服=生命の息吹が再生され春が始まる喜びを表しているんだって。
☆イランのお正月 春分の日に祝うノウルーズ:VIEWS 2015年冬号(第40号)掲載
バリさん家のバルコニーにシートを敷いて、そこへ料理がどんどん並ぶ。
奥のリビングで年越しカウントダウンが聞こえ、大統領さんが新年のあいさつ演説をした。
あけましておめでとう!
この時は家族でハグしあって、私たちのところにもバリさんご家族が来てくれた。
それにしてもすごい料理!
一人いくつ食べれるんだってくらい山盛りの魚に米、サラダにスープもある。
ノウルーズでは魚を食べるんだって。いいねー最高!
イランの家庭料理、しかもおせちを楽しめて、本当にすごいお腹いっぱいになりました。
ありがとうバリさん。
食後のデザート、サマヌー(名前うろ覚え)も縁起物らしい。
縁起物と言われたら、どんなにお腹がいっぱいでも つい食べなければと手が伸びる。
食後の歓談タイムでは、お茶をいただきつつバリさんの武勇伝を聞く。
若いころはずいぶんとプレイボーイだったようで、しかしそれってイランでOKなの?
文化の中でも風俗の部分、宗教と自由の度合いとかラインがまだよくわからない。
ところでノウルーズは、イスラム教ではなくゾロアスター教に由来するらしい。
新年にはコーランを読んだり、マシュハドにある聖地ハラム(モスク)を参拝する人の数はハンパないらしいが、ふーん年越しのタイミングでアザーンとか聞こえなかったのはそのせいかな。
イラン暦は太陽暦で、ノウルーズとは春分を祝うお祭り。
太陽が春分点を通過するときが年越しなので、西暦と対応させると、年によって時間がずいぶん変わるみたい。
ちなみに時代と暦法によっては、秋分のお祭りが新年になることもあるとか。
つくづく、西暦とは全然違うな。
☆イラン暦 -Wikipedia
* * *
未だチャドルに全然慣れない。
ヒジャブの上にチャドルを重ねて、髪は見えないようにするけど、どっちもすぐずり落ちるんだよなー。
夜、日は暮れてしまったけどまだ6時すぎ。
マシュハドの中心にある巨大モスク、聖地ハラムへ行ってみた。
新年のハラムを見るためにマシュハドへ来たのだ。
実は今日が新年とわかったんだから、今日のハラムを見てみたい。
イランって今までの町もそうだったけど、どこも店の電飾がすごい。
電気代安いのかな。
道路の飾り付けはノウルーズだからだと思うけど、まさか普段からこんなに派手なのかしら。
聖地ってくらいの場所だからありえるか。
地図を頼りに進み、入り口を発見。
と思ったら女性はこちら、と別の入り口を案内された。
男性の入り口と違ってじゅうたんで中を隠されてる。
ここで受けるのはボディチェック。
もちろん係員さんは全員女性で、ボディチェックの際にチャドルを広げるので、じゅうたんで覆ってるんだろう。
私は自前のチャドルを羽織ってたけど、持ってない場合は借りないと入れなさそう。
やましいものは何も持ってないので、チェックを受けてゲートを通ろうとしたら止められた。
「おまえイスラム教徒?」「外人?」と質問を受け、警備員室送りになった。
実はヤズドで持ってた長ズボンがおじゃんになってしまった。
ここイランで、しかも聖地では、女性は半ズボンで歩けない。
てことで半ズボンにレギンス、そしてチャドルな格好だけど、それはチャドルを脱がなければOKだと言ってもらえた。ちょっとほっとした。
みなさん英語が全然しゃべれなかったので、雰囲気から察するに、
新年&人がごった返してる日だからか、ガイド(という名の監視員?)をつけないと観光客は中に入れないらしい。
よくわからぬまま15分ほど待たされたんだけど、こちらに顔を向ける警備員のおじちゃんたちは笑顔だし、ていうか私がいることを大して気に留めてない感じ。
英語を話せるガイドさんが来て、いよいよ中に入ります。
うわぁ!すごいなんだここ!
夢か!
虹色にきらめく電飾、日没後とは思えないほどの人でごった返す敷地内。
人混みにもまれながら、ガイドさんを見失わないように必死に歩いた。
ずり落ちるヒジャブ&チャドルとも戦わなきゃなので、イラン女性って大変だなほんと。
ガイドさんが「一番いいところ」と連れてきてくれたのがここ。
きらめく電飾の先に黄金のドームと門があって、別世界にいるようでした。
こんな日にここに来れるなんてラッキーだよ、と言われたけど、本当にラッキーだ。
お祈りしてるところはきっと明日見れると思うので楽しみにして、今日さっそくこの雰囲気に入れたことが大満足。
ガイドさんに促され、10分程度の滞在だった。
こんな日に、部外者の私に見せてくれただけでもありがたいもの、お邪魔にならないようささっと出ます。
また明日!
そういえば入場料も、ガイド料もかからずだった。
新年から働いてる人たちも、そりゃいるよな。
ところで歩いている途中、また変な人に会った。
これでイラン3度目。
今回は、歩道を歩いていたらバイクに乗った人がトロトロと横についてきた。
最初は歩道に乗り上げてきて、声をかけられたのを断ったら、車道に戻るも、ずーっと私の前後をついてくる。
先へ行ったと思ったら、Uターンして戻ってきたり。
歩道には私の外にも少ないが人通りはあるし、お店も並んでいる。
なのにそんな輩が出てくるのか。
アー面倒くさい!
ありがたいことに、前方にベビーカーを押したお母さん&おばあちゃん(どちらもふくよかな体格)がいた。
私はその方々の後ろ(かなり近距離)を歩かせてもらった。
これなら急に襲ってくることはないだろう。
私も黒いチャドルをかぶってるから、よく見ないと見分けられないだろうし、
仮に後ろから襲ってきても気づいてもらえるくらいの距離にいる。
しばらくしたらあきらめたのか、遠くへ去っていくのを見届けた。
チャドルをかぶっているとはいえ、半ズボン(レギンスもはいて肌は隠してるが)で歩いてる私も悪い。
自分にも非のある状態、とはいえ長ズボン持ってないので、イラン最後まで何もないことを祈るのみ。
ミニマーケットで買ったアイス、杏仁味?おいしかったこれ。
参考にした記事など。
☆ノウルーズの風俗習慣(2)
関連記事で面白かった話。
☆ノウルーズにおける女性の役割
フェミニストさんから「重要な役割、なんて言葉だけで女性をもちあげて、大変なことを全部やってる」なんて言われそうな内容w
習慣てのはもちろんあるが、色とりどりの布やスパイス、山盛りナッツで飾られ、歩くのも大変なほどの人いきれにあふれる年末のバザールでは、おばちゃんたちが楽しそうに闊歩して買い物してたように見えた。
* * *
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そっかこのあとトルクメなら、そりゃここいるわ!嬉しい驚き!
新年のマシュハドなんてめっちゃ混んでるだろうと心配で予約したのに、
来てみたら他は今日チェックアウトするスイス兄さんのみで、ひかるくんと私以外に宿泊者おらず。
旅行者はあえてノウルーズのマシュハドを外してきてるのかな?
よかった一人じゃなくて!
さっそく、ホストのバリさんが「お昼を食べてけ」と誘ってくれた。(有料、$5)
今日は、イラン暦で新年一発目のごはんであるお昼を豪華に食べるんだって。
日本でいうおせち料理的な?
イランのおせち料理なんてぜひ食べたい!
ん?
ていうか新年て今日なの?3月21日と聞いていたんだけど。
「正確には、今日3月20日の昼13:40頃に年が明けるんだ。」
わーお、なんだそれ!
こんな真っ昼間に年が明けるなんて全然実感がわかない。
というのは私が西暦での年越ししか知らないからだ。
自分の常識が世界の常識じゃないってことは、この旅行中に何度も感じたこと。
お正月飾り、ハフトシン。
Sで始まる7つのものを飾るのが、イラン流乗り正月飾り。
グラスに入っているお酢(Serke)、にんにく(Sir)、りんご(Sib)などなど。
だよねーSで始まるものってペルシャ語でSね。わかるわけがなかったw
鳥の人形はターキー(七面鳥)だというが、それがなぜかは忘れちゃった。
さらに後で調べてみたら、中央の赤&黒の人形も、縁起物の一つだった。
黒い顔=炭を燃やして暖を取るという冬の夜の寒さ、
赤い服=生命の息吹が再生され春が始まる喜びを表しているんだって。
☆イランのお正月 春分の日に祝うノウルーズ:VIEWS 2015年冬号(第40号)掲載
バリさん家のバルコニーにシートを敷いて、そこへ料理がどんどん並ぶ。
奥のリビングで年越しカウントダウンが聞こえ、大統領さんが新年のあいさつ演説をした。
あけましておめでとう!
この時は家族でハグしあって、私たちのところにもバリさんご家族が来てくれた。
それにしてもすごい料理!
一人いくつ食べれるんだってくらい山盛りの魚に米、サラダにスープもある。
ノウルーズでは魚を食べるんだって。いいねー最高!
イランの家庭料理、しかもおせちを楽しめて、本当にすごいお腹いっぱいになりました。
ありがとうバリさん。
食後のデザート、サマヌー(名前うろ覚え)も縁起物らしい。
縁起物と言われたら、どんなにお腹がいっぱいでも つい食べなければと手が伸びる。
食後の歓談タイムでは、お茶をいただきつつバリさんの武勇伝を聞く。
若いころはずいぶんとプレイボーイだったようで、しかしそれってイランでOKなの?
文化の中でも風俗の部分、宗教と自由の度合いとかラインがまだよくわからない。
ところでノウルーズは、イスラム教ではなくゾロアスター教に由来するらしい。
新年にはコーランを読んだり、マシュハドにある聖地ハラム(モスク)を参拝する人の数はハンパないらしいが、ふーん年越しのタイミングでアザーンとか聞こえなかったのはそのせいかな。
イラン暦は太陽暦で、ノウルーズとは春分を祝うお祭り。
太陽が春分点を通過するときが年越しなので、西暦と対応させると、年によって時間がずいぶん変わるみたい。
ちなみに時代と暦法によっては、秋分のお祭りが新年になることもあるとか。
つくづく、西暦とは全然違うな。
☆イラン暦 -Wikipedia
* * *
未だチャドルに全然慣れない。
ヒジャブの上にチャドルを重ねて、髪は見えないようにするけど、どっちもすぐずり落ちるんだよなー。
夜、日は暮れてしまったけどまだ6時すぎ。
マシュハドの中心にある巨大モスク、聖地ハラムへ行ってみた。
新年のハラムを見るためにマシュハドへ来たのだ。
実は今日が新年とわかったんだから、今日のハラムを見てみたい。
イランって今までの町もそうだったけど、どこも店の電飾がすごい。
電気代安いのかな。
道路の飾り付けはノウルーズだからだと思うけど、まさか普段からこんなに派手なのかしら。
聖地ってくらいの場所だからありえるか。
地図を頼りに進み、入り口を発見。
と思ったら女性はこちら、と別の入り口を案内された。
男性の入り口と違ってじゅうたんで中を隠されてる。
ここで受けるのはボディチェック。
もちろん係員さんは全員女性で、ボディチェックの際にチャドルを広げるので、じゅうたんで覆ってるんだろう。
私は自前のチャドルを羽織ってたけど、持ってない場合は借りないと入れなさそう。
やましいものは何も持ってないので、チェックを受けてゲートを通ろうとしたら止められた。
「おまえイスラム教徒?」「外人?」と質問を受け、警備員室送りになった。
実はヤズドで持ってた長ズボンがおじゃんになってしまった。
ここイランで、しかも聖地では、女性は半ズボンで歩けない。
てことで半ズボンにレギンス、そしてチャドルな格好だけど、それはチャドルを脱がなければOKだと言ってもらえた。ちょっとほっとした。
みなさん英語が全然しゃべれなかったので、雰囲気から察するに、
新年&人がごった返してる日だからか、ガイド(という名の監視員?)をつけないと観光客は中に入れないらしい。
よくわからぬまま15分ほど待たされたんだけど、こちらに顔を向ける警備員のおじちゃんたちは笑顔だし、ていうか私がいることを大して気に留めてない感じ。
英語を話せるガイドさんが来て、いよいよ中に入ります。
うわぁ!すごいなんだここ!
夢か!
虹色にきらめく電飾、日没後とは思えないほどの人でごった返す敷地内。
人混みにもまれながら、ガイドさんを見失わないように必死に歩いた。
ずり落ちるヒジャブ&チャドルとも戦わなきゃなので、イラン女性って大変だなほんと。
ガイドさんが「一番いいところ」と連れてきてくれたのがここ。
きらめく電飾の先に黄金のドームと門があって、別世界にいるようでした。
こんな日にここに来れるなんてラッキーだよ、と言われたけど、本当にラッキーだ。
お祈りしてるところはきっと明日見れると思うので楽しみにして、今日さっそくこの雰囲気に入れたことが大満足。
ガイドさんに促され、10分程度の滞在だった。
こんな日に、部外者の私に見せてくれただけでもありがたいもの、お邪魔にならないようささっと出ます。
また明日!
そういえば入場料も、ガイド料もかからずだった。
新年から働いてる人たちも、そりゃいるよな。
ところで歩いている途中、また変な人に会った。
これでイラン3度目。
今回は、歩道を歩いていたらバイクに乗った人がトロトロと横についてきた。
最初は歩道に乗り上げてきて、声をかけられたのを断ったら、車道に戻るも、ずーっと私の前後をついてくる。
先へ行ったと思ったら、Uターンして戻ってきたり。
歩道には私の外にも少ないが人通りはあるし、お店も並んでいる。
なのにそんな輩が出てくるのか。
アー面倒くさい!
ありがたいことに、前方にベビーカーを押したお母さん&おばあちゃん(どちらもふくよかな体格)がいた。
私はその方々の後ろ(かなり近距離)を歩かせてもらった。
これなら急に襲ってくることはないだろう。
私も黒いチャドルをかぶってるから、よく見ないと見分けられないだろうし、
仮に後ろから襲ってきても気づいてもらえるくらいの距離にいる。
しばらくしたらあきらめたのか、遠くへ去っていくのを見届けた。
チャドルをかぶっているとはいえ、半ズボン(レギンスもはいて肌は隠してるが)で歩いてる私も悪い。
自分にも非のある状態、とはいえ長ズボン持ってないので、イラン最後まで何もないことを祈るのみ。
ミニマーケットで買ったアイス、杏仁味?おいしかったこれ。
参考にした記事など。
☆ノウルーズの風俗習慣(2)
関連記事で面白かった話。
☆ノウルーズにおける女性の役割
フェミニストさんから「重要な役割、なんて言葉だけで女性をもちあげて、大変なことを全部やってる」なんて言われそうな内容w
習慣てのはもちろんあるが、色とりどりの布やスパイス、山盛りナッツで飾られ、歩くのも大変なほどの人いきれにあふれる年末のバザールでは、おばちゃんたちが楽しそうに闊歩して買い物してたように見えた。
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