本日は宿の1日ツアーに参加した。
今朝、宿に到着したロシア人2人組と3人で。
一人あたり20€or90レイ。(約2,300円)

10時、雨の中ツアースタート。
ご主人の自家用車で近辺の見どころを巡る。

まずは、この辺りで村の端に建てるというモニュメントへ連れてきてもらった。
ここのは特に大きいようで。
村を出るんで、道中の安全を願うものらしい。

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雲が低いな!

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続けてやってきたのは、マラムレシュの木造教会のひとつ。
ブデシュティ Budești の木造教会だ。
バイアマーレから大変な思いをして2ヶ所行ったのに、車だとこうも簡単に来れちゃうか。
あの日は青空の下で見れたからよかったと思おう。

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花輪で飾られたお墓を抜けた先に、教会がある。
拝観料5レイを払って、中へ。
中は電気がつかないのか、もともと通ってないのか?
ご主人がケータイの懐中電灯で照らしながら説明してくれる。
フラッシュ撮影は禁止。

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ここをはじめ、木造教会は東方正教の教会。
石で建てちゃいけないっていう東方正教への差別ルールが始まりだもんな。
壁にびっしり描き込まれた宗教画は、なんつーか、味わい深い絵だw

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天井画の一つ。
大天使の優しい顔が印象的。
あと手の大きさな。

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奥の聖堂部分に入ると、さらにみっちりと壁画&天井画が描きこまれていた。
ここに描かれているのは、アダムとイブのりんごから、キリストの最後の晩餐、弟子の足洗うところや十字架を背負ってゴルゴダの丘を歩いてるなど、旧約聖書に基づいた話。

教会や西洋の美術館に聖書の話って必ず出てくるから、
世界一周するなら聖書の話を知っておくとさらに楽しいかも。

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2階部分に上がることができた。
床や椅子部分にきっちりと絨毯が敷きつめられているのが、他の教会と違うところか。
この絨毯もまた装飾の一端を担っている感じで、全体を見るとなんとなく華やか。
そして木と布という組み合わせだから、温かみがあるような。
(実際はとても寒いんだけどw)

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と、ここで日本語が聞こえて思わず声をかけてしまった。
車でこの辺りを周るご旅行中というタニグチさんご夫妻でした。
ベオグラードからここまで、600キロを1日で来たらしい。
東京~広島くらいの距離感を1日で!なかなかハードコースだなー。
オーストラリアの車の旅を思い出してしまった。(私は運転してないんだけどw)

車あったら、木造教会へのアクセスは簡単だろうから、うらやましい!
しかし、ルーマニアなんて日本では未知の国を車で周ろうって発想がすごいな。
なんて思ったら、やっぱりとても旅慣れたお方でした。さすがすぎる。
他にもあちこち、車やバイクで周られてるそうです。そんな旅行も面白そう。
【スコットランド】スカイ島、すこぶる美味しい普通の水
【NZ】ロード・オブ・ザ・リングの自然とワインを愉しむ

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天井や壁画の状態を見る限り、シュルデシュティよりも保存状態が良さそう。
でもこのままだと、いずれボロボロになってしまうんじゃないのかな。
大丈夫なんだろうか、とか余計な心配をしてみる。

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教会の周りの建物にも、木造屋根の、教会と似たつくりの建物があった。
木造教会の建築方法は、この地の大工さんたちが伝統としてずっと守って来たそうだ。
それがこうして、今も実物を建てながら受け継がれているってことか。

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途中の道からの風景が素晴らしかった。
村々をつなぐ道路が、ちょっとした高台にあるらしい。
カシャカシャ写真を撮ってたら、車を停めてくれた。
これは少数ツアーの醍醐味だよなぁ、ありがとうございます!

今度は、この地方の伝統工芸をやってるらしい場所に連れてきてもらった。
スルビ Sărbi にある、Ansamblu de arhitectură tehnică populară というところ。

水車をまわし、この水たまりのところで羊毛を洗うらしい。
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水車小屋の中では、お湯が沸騰している。
ここも羊毛の洗い場。
水車の力で上下する大きな杭で、じゃぶじゃぶと洗うっぽい。
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隣は、特産のブランデーを作っている酒造。
おじさんが酒造主のようで、この木の門にもブランデーを通し、木の栓を回せばいつでも呑める。
何それお酒好きすぎるでしょ。

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ブランデーもいいけど、この木工細工が素敵。
箱根だっけ、日本にもこんなのあるよね、それを思い出した。

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ベリーのブランデーを試飲しながら、おじさんによる民謡を聴く。
ゆっくりと、激しい抑揚もない歌がいい感じに落ち着く。
が、ここも寒い。ヒーターなんて効いてないので、ブランデーが身体を温める唯一の手段。

奥にある土産屋では、おばあちゃんが靴を作っていた。
たぶん羊のフェルトで、ユー字の上の部分を縦に縫い合わせ、靴底をくっつけるみたい。

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ここで作ったフェルトの靴などが並ぶ土産屋。
個人宅のようだけど、こういうスタイルの土産屋なのか。
壁も床も見えないほど、全て伝統刺しゅう入りの布やじゅうたんで覆われている。

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帽子も伝統工芸品の一つらしい。
男の人がかぶってる写真はあったけど、女の人もかぶるのかな。
ご主人が1つ購入してたが、ここはローカル値段なのかも?