先週金曜日に日本から中国に戻った。ラオバンが手配した航空券は羽田から上海浦東空港そこから紅橋空港で乗り換えて広州に行く便だった。浦東から紅橋まで空港のバスで一時間ほどかかる。恐らく値段をみて決めたんだろう、それにしてもこの倹約ぶりには頭が下がる。さて、広州空港でタクシーに乗った。ドライバーは二十代後半だろう、気さくに重いスーツケースをトランクに入れて運転席に座り、どこに行くかと尋ねた。賃貸マンションのある団地名を言うと知らないという。道路名を言っても分からないと、花都の者かと尋ねると広州人だと云う。スマホのナビゲータを使い、ケータイで道を聞いているので安心した。が、空港から十分ほど走り高速に乗ろうとしたので、広州北駅に向かえばいいと指示した。広州空港も吾輩が住んでいる団地も同じ花都区で割と近い。親切に近道を教えたのに、ドライバーのあんちゃんがキレた。
「俺は知らないんだ、俺は知らないんだ」と幼児が泣き叫ぶような大声を発した。何を言ってやがる、知らねーから教えてやったんだろうと思ったが、それよりプロらしからぬその態度に呆れた。団地に着いて金を払い(やはり思ったより安かった)外に出たが、幼児ドライバーは運転席に座ったまま動かない。トランクを開けてスーツケースを出したが気分が悪い。ドアーを蹴っ飛ばしてやりたくなったが、それでは同類になってしまうのでやめた。
