太魯閣(たろこ)渓谷天祥からバスで「緑水」に下った。一日周遊券だから何度もバスに乗り降りできる。「緑水」の遊歩道を歩いていく、緑水の名の通り、谷川の水は清く澄んでいる。
梅雨の時期になり、水量が増したらさぞかし壮観だろう。遊歩道をなおも進むと行く手にトンネルが見えた。
中は真っ暗、何にも見えないのが不気味、だが引き返すわけにはいかないではないか。ポケットからライターを取り出して進んだ(注:太魯閣に行くには懐中電灯が必要)。
「緑水」を一回りし、バス亭から「燕子口(えんしこう)」に向かった。
この絶壁の岩肌に無数のイワツバメの巣がある。岩をくり抜いた遊歩道を歩いていると、ツバメが目の前をかすめて飛んでいく。
この険しい断崖は太古の昔珊瑚礁の海底が隆起してできたものとは驚きだな。
この渓谷を歩くには落石から身を護るためヘルメット着用が義務付けられている。どこで借りたのか、歩いている観光客はみなヘルメットをかぶっている。吾輩は麦藁帽子をかぶっている。
小一時間ほど歩いて、バス亭に引き返し、また一時間ほど待ってバスに乗り「花蓮」バスターミナルに戻った。ここからバスで民宿のある南京路へ帰ろうと思ったが、疲れていたのでタクシーに乗った。民宿の主、片桐さんの話では、お客さんで道に迷う人は多く、なかにはパトカーに乗って来た人もいたそうな。




