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ワールドウォッチャーの『世界に喝!』

現中国在住、全世界を飛び回ってきた元商社マンが酔った勢いで物申す。偏屈斎!

  吾輩はここ中国で十九年工場の管理を行ってきたが、あと一年で帰国するつもりでいる。昨年湖州の工場を立ち上げて、広州市花都区の元部下の工場に招聘されてきてちょうどこの八月で一年が終わった。

製造しているのは自動車骨格部品をプレスする金型で順調に事業は進んでおり、工場も拡大している。

この会社の最大の経営方針は質素・倹約。ラオバン(女社長)自身古いアパートに家族と住み、慎ましく暮らしている。だから会社のムダな費用に対しては非常に厳しく管理している。しかし、武漢に10万平米の新工場の敷地を確保し、現在は同じ花都に第二工場を確保し、1000トンのプレス導入を進めている。

何だか、三菱の創始者岩崎弥太郎が鉛筆一本、紙一枚でも社員に厳しく節約を命じていたが、自社の船が沈んだ時は顔色一つ変えなかったと云うエピソードを思い出す。




この写真は朝礼で「改善提案優秀者」を表彰している。



工場のメシが簡単なのもどうやら経営方針らしい。

「ケチの定義」をなにかで読んだことがある。

一、自分に倹にして、他人に倹ならざるを愛と云う。

二、自分に倹にして、他人にも倹なるを倹と云う。

三、他人に倹にして、自分に倹ならざるをケチと云う。


たしかこんな言葉だったと思う。

十数年前、深圳の日系会社に勤めていた頃、当時の社長が日本から来るたびに会社は苦しいとぼやいていた。そしてしばらくして現地日本人の昇給をストップした。吾輩が仕事の打ち合わせで日本の本社に行って驚いた。社長、弟の副社長はジャガーの新車を買い、社長自身の家も新築していた。

この会社、いま経営が火の車だと噂に聞いている。