マイクとの付き合い | ワールドウォッチャーの『世界に喝!』

ワールドウォッチャーの『世界に喝!』

現中国在住、全世界を飛び回ってきた元商社マンが酔った勢いで物申す。偏屈斎!

  マイクと云っても人の名前じゃないが、おっと子供の時分近所に進駐軍の子供でマイクと云うのがいた。自慢そうに鶏の腿肉(今から思うに多分ケンタッキーじゃないかな)を喰いながら木の下を通ったので上から小便をひっかけてやった。

さて、マイクロフオンの話し。学生時代、このマイクが苦手で語学の学習で録音を採るんだが、この目の前にあるマイクが自分の声を吸い取っていると思った瞬間声が出なくなってしまった。

社会人になってからもマイクの苦手意識が続き、結婚式でスピーチなんか求められたらどうしょうと思い気が気でなかった。それにカラオケも嫌だった。これはマイク意外に小学校の音楽の時間でのトラウマのせいじゃないかと思う。通信簿の音楽のランクは独唱で決まってしまう。先生のピアノの伴奏で歌うのだが、出だしが分からず三度フライイングし、もうあなたは歌わなくていいと言われ、通信簿に2とされたショックがトラウマになった。




十九年前、最初に勤めた金属プレス加工工場の近くに日本料理兼カラオケスナックがあった。最初のうちは同僚の日本人と食事をするだけだったが、そのうちにカラオケに誘われた。ここは中国、恥も外聞もないと開き直った。工場の寮でもカラオケセットを入れて練習したので、歌に対するトラウマもマイク恐怖症も解消した。

このプレス工場で新たに第二工場が完成し、落成式の司会を前日に社長から命令された。頭が真っ白になったが、当日マイクを握ったらシャキッとし、落ち着いて議事司会を務め割と好評だった(マイクを握った小指を立てなくてよかったな)。

いま食客となっている工場は月曜日に朝礼があり、訓示を頼まれている。だが最近、朝礼でマイクを握って訓示をたれるのが苦痛になってきた。偉くもないのが、偉そうに訓示することに自己嫌悪を覚えるようになった。