駅前のベンチに座っていると道行く人の視線が地面のある一点に必ず向かう。
どうやらセミの死骸があるようだ。通行人はセミに気づくが、素通りしていく。
一人の男性が立ち止まってセミを凝視し始めたかと思うと、おもむろにセミをつまみあげ、近くの街路樹に留まらせようと
していた。
死んでいるので留まるはずがないのだが、男性は何度もセミを持ち上げては木に掛け、落としを繰り返し、数回後にセミに土をかけて埋めた。
何がしたかったのだろうか。
生き返るとでも思ったのだろうか。
生前の姿で死なせてやろうと思ったのか。
彼の優しさだろうか。それとも遊びだったのだろうか。
スーパーで買った惣菜コロッケ3個を食べ終える間には解らなかった。
台風がやってくる日、高校まで下校は傘 をささず友達と歩いて帰った。
すさまじい雨と風の中を叫びながら走ったり、唾を吐くと真下に落ちず暴風に乗って真横に流れていくのを笑ったり下らないことではしゃいでいた。
家に着くと余すところ無く濡れた制服を見て母が呆れた顔しても気にしなかったものです。
今の僕はジーパンの裾が濡れただけでも嫌です。
すさまじい雨と風の中を叫びながら走ったり、唾を吐くと真下に落ちず暴風に乗って真横に流れていくのを笑ったり下らないことではしゃいでいた。
家に着くと余すところ無く濡れた制服を見て母が呆れた顔しても気にしなかったものです。
今の僕はジーパンの裾が濡れただけでも嫌です。
デパートで豆腐サラダを買った。トレイに敷き詰められたキャベツの上に白くて四角い豆腐がのっている。
家に帰って封を開け豆腐にドレッシングをかけた瞬間、違和感を感じる…。
あまりにも白くて四角かった豆腐はプラスチックの容器に詰められ、店頭に並んでいる状態のものがそのままキャベツの上に置かれたものだった。
容器の上を無残に流れ落ちるドレッシング…晩酌のビールの炭酸が呆然とした後に容器から豆腐を取り出し改めてドレッシングをかけ直す間にどれ程抜けていったのだろうか…
家に帰って封を開け豆腐にドレッシングをかけた瞬間、違和感を感じる…。
あまりにも白くて四角かった豆腐はプラスチックの容器に詰められ、店頭に並んでいる状態のものがそのままキャベツの上に置かれたものだった。
容器の上を無残に流れ落ちるドレッシング…晩酌のビールの炭酸が呆然とした後に容器から豆腐を取り出し改めてドレッシングをかけ直す間にどれ程抜けていったのだろうか…