こんにちは。WORKOUT PARADICEです。
しばらく投稿をサボっていましたが、Amebaさんからの通知に応え投稿します。
今日は10月10日で「体育の日」と思いきや、いつの間にか「スポーツの日」に変わっていました。
たまたま今年は10月10日ですが、2000年から10月の第二月曜日に改定されています。
「スポーツの日」に改名されたのは東京オリンピック・パラリンピック開催の2020年ですが、
開催延期に伴い10月に祝日が戻ってきたのは3年ぶりです。
そんな10月初の「スポーツの日」に私は背骨コンディショニング協会のシンポジウムにオンラインで参加しました。
本日はスペシャルゲストに侍ジャパンヘッドコーチで元日本ハムファイターズの白井一幸氏の講演がありました。
現役時代は華麗な守備が印象に残るスイッチヒッターで、東京ドーム開業した頃低迷するチームを支える主力選手でした。
白井氏の講演で印象になっていることは、2001年2軍監督だった時にコーチとしての指導方針を一新されたことです。
それは「教えない」「気合を入れない」「喝を入れない」方法です。
20世紀のスポーツは根性論が主流で、暴言・暴力は指導の一部として横行していました。
考え方を変えた結果、札幌に移転したファイターズは2000年代後半に常勝軍団と変貌を遂げました。
コーチのもっとも重要な役割は選手を成功・成長に導くことです。
しかし、多くの指導者がやっている3つの間違いを指摘されました。
①ミスをした結果に対して怒る
ミスをしたら本人が一番反省していて、気まずくなるものです。
そこで睨まれたり罵声を浴びせられたら引きずってしまい、また失敗することになります。
私も小学4年の時に野球の試合でエラーをしたことを引きずり、あっけなく三振をしてしまいました。
その後またエラーをして外野に回され、精彩を欠き交代させられました。
エラーをしたら交代させられるというトラウマが残り、それ以来練習を休みがちになりました。
その後の少年野球時代の記憶があまり残っていません。
一方、草野球はミスしても励まし合い、自由に伸び伸びと楽しくやれています!
②失敗したことの原因を教える
知らないことをわかりやすく伝えるのは指導者として大事なスキルです。
しかし、同じことを何度も繰り返し言われてしまうと、だんだん聴かなくなってしまいます。
特定の選手ばかりに攻撃すると、「なんで俺ばっかり」と思うようになり、関係性も崩れてしまいます。
選手同士ではコーチの物まねをして冷かしたり、言われる前に謝って交わすこともあるでしょう。
また、教えてもらうことに慣れると自分で考えなくなってしまいます。
③練習を無理やりやらせる
人に指示・命令・強制されて練習や勉強をしてもなかなかヤル気にならないのではないでしょうか。
人目を盗んでごまかしたりやっているふりをするだけでは成果もついてきにくいものです。
自分で決めたことはエネルギーが生まれやすく、成果も出しやすくなる傾向があります。
先日、ハーバード大学を首席で卒業した母娘がテレビ出演していました。
なんとその娘さんは塾に一度も通ったことがないそうです。
また、そのお母さまは娘さんが可愛くて怒ったこともないそうです。
この3つの間違いにはアスリートの指導だけでなく、子供の教育にも共通するようです。
コーチの役割とは
①過ぎたことを責めるのではなく、未来に向けて励ます
・努力やプロセスを承認して自信を持たせる。
・ミスを許し、その後が大事であることを伝える
②教える代わりに質問をする
・Open Questionで質問し、考えてもらう
(どうやったらよくなる、どこまで理解しているか)
・What, When, Who, Where, Howを使った質問
※Whyは言い訳の助長や責任追及になるから避ける
・Yes/Noで完結する質問は尋問に近いので使わない
③問題解決方法を自分で決めてもらう
・質問に対して否定的な回答にはオウム返しをする →YesともNoとも言っていない
・否定したこと以外に何ができそうか聴き出す
・決断したことを全力でサポートする(こちらがしてほしいことに近いことをしてもらえるように)
※俺がやってやるから気合い入れろではダメ
トレーニング指導者として思うこと
トレーナーは基本的にクライエントを褒めて気分よく運動してもらうことが大事です。
フォームの説明をするときはネガティブな言葉を使わないように心がけています。
とはいってもエクササイズをしているとフォームが不安定なこともあります。
元々の姿勢や習慣で癖があると修正しにくいこともあります。
理想の状態と現在地を確認してもらい、どうしたら不調の原因や癖を解決できるか話し合います。
自分の姿勢は意外と把握できていないもので、写真や動画を見てもらうと理解されやすいです。
施術や指導をしていく過程で種目ごとの目的や効果も伝えています。
それはレッスンをしているとき以外にも継続することで成果も出しやすいことを伝えています。
成果が出てくると自然とやる気スイッチが入り、自主的に運動するようになっていきます。
自分で目標設定をして取り組めている優等生タイプにはコーチは必要ないものかもしれません。
しかし、何か悩みを聴き出せるのであればできることはあると思います。
本当のニーズを引き出せる関係性がこの仕事には欠かせません。
🎲WORKOUT PARADICE🎲
金子 大佑(かねこ だいすけ/DICE)
「働き盛りの世代に人生を楽しみむためのカラダ創りを提供する」
出張型背骨コンディショニング協会パーソナルトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)
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活動エリア: 千葉県市川市、松戸市、船橋市、千葉市など
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