就労継続支援B型「ララ大日」です。


ララ大日では職員研修として、交流分析を学び、よりよい利用者様とのコミニュケーションを心がけています。


以下に理論の一部をご紹介しますので、興味のある方はお気軽にお問合せください。


【交流分析】

交流分析とは、1950年後半にアメリカの精神科医エリックバーンやジョン・M・デュセイらが提唱したコミュニケーションを分析をする理論です。


《自我状態》

パーソナリティ(性格)を「P=親」「A=大人」「C=子供」に分類し、更にPを「C P=批判の親」「NP=擁護の親」、Cを「FC=自由な子供」「AC=従順な子供」に分類する。


P=親」は、親等の養育者から影響を受けた価値観を意味し、「A=大人」は、社会経験等から影響を受けた理性を意味し、「C=子供」は、元々備わっているとされる本能である。


人は常時どれかの自我状態に属している。


それぞれの要素には以下の代表的なプラス面とマイナス面が備わっている。


C P

プラス・・・・決断力がある

マイナス・・・批判する


NP

プラス・・・・優しさ

マイナス・・・過保護、過干渉


A

プラス・・・・理性的、合理的

マイナス・・・機械的、非情に見える


FC

プラス・・・・天真爛漫さ

マイナス・・・規律を守れない


AC

プラス・・・・協調性がある

マイナス・・・我慢する


〈エゴグラム〉

人の心を5つに分類し、その5つの自我状態が放出する心的エネルギーの高さをグラフにしたもののことである


《伝達する(コミュニケート)》

人と人のやりとり(交流)を分析すると、以下の通り分類できる。


「相補(平行)交流」

PACのどの自我状態からどの自我状態への交流でも、平行やりとりをした場合は心地よくやりとりできる。



「交差交流」

否定したり、別の自我状態からやりとりをすると交差した交流になって、やりとりが遮断され、不快感を与える。





「裏面交流」

言語では平行した交流をしながらも、非言語では否定していると感じさせる表現をする交流。


〈ストローク〉
人とのコミニュケーションで得られる刺激のことを言う。刺激が肉体的なものを「肉体的(タッチ)ストローク」と言い、心理的なものを「心理的ストローク」と言う。さらに受け手がどのように感じるかで「肯定的ストローク」と「否定的ストローク」に分類される。

「肉体的ストローク」と「心理的ストローク」をさらに分類すると、その手段には「スキンシップ」「バーバル(言語)」「ノンバーバル(非言語)」の3種類があり、それぞれに肯定的なものと否定的なものとがあります。

スキンシップの場合、ハイタッチをしたり、握手をしたりする行為は、肯定的な肉体的ストロークと捉えられます。一方、叩いたり、小突いたりする行為は、否定的ストロークといえます。

バーバルの場合、名前を呼ぶ、挨拶をする、言葉で褒めることなどは肯定的ストロークといえます。ノンバーバルでは、微笑んだり、うなずいたり、仕事をまかせたりという「相手を信頼している」ことが伝わるような非言語コミュニケーションが、肯定的ストロークです。一方、相手を叱ったり、悪口をいったり(バーバル)、嘲笑したり、にらんだり(ノンバーバル)する行為は否定的ストロークとなります。

提唱者のエリック・バーン氏は「人はストロークを得るために生きている」と説いています。それほど、相手の存在を認める言動は、良くも悪くも人に影響を与えるものなのです。

最近では、職場のメンタルヘルス対策の一環として、ストロークに関する研修を行う企業もあります。ブラザー工業株式会社では、ストレス度が高いと判定された部門と、サーベイにおいて「上司の支援」のスコアが低く出た部門の管理職に対し、ストロークを学ぶ研修を実施しています。ストロークに関する知識を得るための講義と、肯定的ストロークに関して参加者同士がディスカッションする内容になっています。

否定的ストロークの多い職場では、従業員は萎縮してしまい、本来のパフォーマンスを発揮しにくくなる可能性があります。ポジティブな気持ちを持ちイキイキと働ける環境でこそ、人は仕事に集中でき、やりがいを感じることができます。自分が他者にどのようなストロークを与えているか、一度考える機会を設けてみてはいかがでしょうか。


〈時間の構造化〉

人はストロークが足りなくなると、精神的・肉体的に問題が起こります。そのストロークがプラスでもマイナスでも、どうにかして満たそうと日々の生活の中で時間の過ごし方を決めています。

交流分析では、ストロークの密度を規定し、生活時間をどのような割合で過ごしているかを測定することを「時間の構造化」といいます。時間を構造化すると不足しているストロークが一目で分かるようになり、必要なストロークを追加すれば問題の解決が容易になるのです。

ストロークの密度は次の6つから構造化されます。



1.引きこもり

空想したり飲酒して時間を使うことが多い。人とのかかわりがないため傷つくことはないが問題行動や身体症状に結びつきやすい。幼少期に両親から必要なストロークをもらえなかったことで、自身の中にストロークを求めた結果、引きこもりを多く使うようになった背景をもつ人が多い。

2.儀式

挨拶など、かたちとしてのかかわり。地域の行事や保護者会など集団の中の一人として存在しているが他人との深いかかわりはない。外界からストロークをもらう安全な方法ではあるが、一方通行でストロークの密度が低い。

3.活動

仕事や家事など。職場の上司や部下とのかかわり、地域の人たちと情報交換など、特定の目的をもってストロークを交換する。さまざま人々から多くのストロークを得られるが「活動」ばかりに専念しすぎると「定年後うつ」や「空の巣症候群」といった問題が出てくるため注意が必要。

4.雑談

目的や生産性のない会話。主婦の井戸端会議や喫煙室での社交的な会話など、気晴らしやストレス解消になることも多く、低いリスクでストローク交換が可能。

5.心理ゲーム

ゲーム分析で紹介しましたが、特定の対象と条件がそろうと繰り返しおこなわれる「裏面的交流」で不快な結末で終わるのが特徴です。ゲームはかなり密度の高いストロークの交換なので、家族やかかわりの深い相手としか起こりません。しかし、欲しいストロークは歪んで返ってくるため、満足できずに何度も衝突(ゲーム)が繰り返されます。

6.親交

交流分析が目指す理想的な交流。お互いに信頼し尊重しあう「自他肯定」の関係で、自由なかかわり。「親子愛」「恋愛」「夫婦愛」に含まれる愛のある交流とも言えます。しかし、愛と憎しみは紙一重などというように儀式や雑談に比べればリスクのある交流でもあります。


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