佐藤陽子の夢を叶えるブログ -7ページ目

佐藤陽子の夢を叶えるブログ

私の夢は、女性が一生活躍できる社会をつくること。
育児や介護をしながら自分らしく働く女性=ワーキングミューズ(働く女神)と定義し、自分らしく輝くワーキングミューズで日本をいっぱいにしたい。私の夢が実現するまでの「道」を皆様と分かちあわせて下さい~

☆★第二回ワーキングミューズサロンのご報告☆★
佐藤陽子の夢を叶えるブログ
先週3月10日(日曜日)に、第二回ワーキングミューズサロンを開催いたしました。11名という少人数ではありますが、『男性も育児をやりたい!?専業主夫になった男性からお話をきこう♪』というテーマの下、子育ての魅力に開眼され(!)、サラリーマンからフリーライターに転身された堀込泰三氏をお招きし、お話を伺いました。

【堀込さんのドラマチックな自己紹介!】
佐藤陽子の夢を叶えるブログ
堀込さんの奥様は研究者。
... 2人のお子さんの出産後は2ヶ月で職場復帰。
研究職は1年更新の職場。長期の休暇はとれない一方で、会社員は2年まで育児休暇が取得できるため、消去法で氏が育児休暇を取得することになった。これが、育児に携わるキッカケ。その際に、上司に相談したら将来を心配された。上司と3回(毎回1時間~2時間)の話し合いの末、3回目で氏の意思が変わらないことを確認して承認。

ところが、育休が半分(1年)を過ぎたところで、妻が海外赴任(3年間)に。1年間は海外で親子3人生活していたが、育休終了してしまう時期に。復帰しようか悩んでいたところ、妻は夫の離職に反対。前例のない(男性が)2年間育休を氏が取得し、今後のイクメンパパの道を切り開いたのに、このままやめてしまえば、後輩世代に悪い例としてとられてしまう。

泣く泣く単身で日本に帰って復職。
単身赴任当初は、自由な時間が楽しかったが1週間で十分。
それからは寂しく、やっぱり家族は一緒が一番という結論に。妻も同時期に同じ結論に達し、復職後4ヶ月で退職。安定したサラリーマンを捨てる。迷いはあった。育休中に準備を始めていた在宅でできるフリーの翻訳の仕事を始め現在に至る。

【レインボーパパ(2児の父)へ】
妻の海外赴任が終了し、2011年帰国したところ日本にイクメンブーム到来!2011年6月に次男誕生。育児は泥臭いものなのに、(イクメンブームに対して)なんだそのキラキライメージはという印象。

育児を考える際にとても参考になる『産後クライシス』。
育児(特に産直後)に対する夫婦間の認識にギャップがあることを示した言葉。昨年9月のNHKあさイチで特集されたので、その一部を見てみます。http://www.nhk.or.jp/asaichi/2012/09/05/01.html

(内容)
(産後クライシスがあったかどうかを)街頭インタビュー。その結果、産後クライシスがあったと思う妻と、そう思わない夫が多いという結果。なぜこの認識のギャップは生まれるのか。

菅原ますみ教授(お茶の水女子大学)が解説。
妻が期待するほどのサポートが得られないことに妻はショック。産後クライシスがあったという妻の認識に、「え、そうなの?」とびっくりする夫に、妻は更にびっくり。妻のつらさは夫には伝わっていない・・・?

ベネッセで「出産後に夫、妻への愛情を実感するか」を3年間追跡調査したところ、0歳から2歳に至るまで女性の愛情曲線の下がり方が顕著である結果に。その原因は育児・・・?

男性は結構子育てを人ごとだと思ってる。女性は妊娠期間中に母親になる準備が出来ている(産婦人科などに行って知識や覚悟を蓄積している)が、そういう機会のない男性では基礎知識で差が出る。その差が、(現在の男性があまり育児に関わらない環境では)産後にどんどん開いていくので、愛情曲線も開いていく。

ここで会場内で感想をシェアしてもらったところ、
・産後クライシスという言葉を初めて知った。出産後、夫への愛情が減るというか、子どもに時間を割かざるを得ない状況がある。(30代 子育て中女性)
・産後クライシスがあるということを知ったが、育休を取っている人が育児をやるのが当然なのではないか。(夫婦間で)役割分担があると思う。(20代 男性)
・お互い立場が違えば話すことが理解できないこともある。(30代 子育て中男性)
・言っても、自分の心情を理解してもらえたとは限らない。(30代 子育て中女性)
・子育て期の話し合いは難しい。(20代 子育て中男性)
・夫婦間の認識にギャップがあるなら、なぜ夫婦で話し合わないの。(20代 男性)
との意見が出されました。
現役子育て世代からは、かなりリアルな意見が寄せられ、また若い世代からはとてもフレッシュな質問が出されました。

(以降、堀込氏のお話しに戻る)
【夫婦でハッピー子育て】
妻は私の育児に口を出さなかった。
パパスイッチを入れるには、まかせることが大事。「門番ママ」にならない!夫のやる気はそがない。沐浴のしかたなど、口を出しそうになるが、安全の支障が無い限り、任せてみてもいいのでは?

NPO法人ファザリングジャパンがお薦めする出産は、マイタウン出産+パパの育休!
里帰りは、産直後の温度差をさらに開かせる。住んでいるところで、夫立ち会いで産むのがいいのでは。→新しい家族モデルにフィットした形。

子育ては、10あると想定しても(実際には)100ある。分担するっていっても、男性は5やって満足してしまう。夫に子育ての全量は100あることを、こどもができた直後から把握してもらった方がいい。そして、その大変さを知った後に、子どもの笑顔を見たときに初めてパパスイッチが入る。(大変な思いをしないとパパスイッチは入りにくい!)

とはいうものの、会場の男性陣からは、
・「(前例も少ないし)育休相談しにくい環境だ・・・。」
・「育休をとるのは正直考えにくい。仕事をバリバリするのに、育休はやっぱり弊害になる。」
という声が上がりました。

現在の職場環境はもちろん男性の育児休暇取得に対して、追い風ではないものの、変わっていかなくてはならないもの。自分の上司のように、最後は話せば分かってもらえる。また職場だけでなくできることもある。今回のような講演や文京区のパパサークル「ワラビー」を主催し、子育ての素晴らしさを伝えたり、パパネットワークを地道に作り、迷惑をかけあえる(互いの育児をサポートし合える)関係を築いているそうです。

【育児の要は、夫婦関係!】
子育て期間中は忙しいかもしれないが、子育てはいつか終わるもの。たまには2人で外出し、子どもの話(業務連絡)ではなく互いの夢について語り合うとよい。せっかくであった二人が(産後クライシスにならずに)ずっと仲良くできたらよい。

以上、
佐藤陽子の夢を叶えるブログ
参加した感想として、
「第二子の時には育休を取ろうと思った!」(20代 男性)
「FJの活動に興味をもった!」(30代 男性)
「門番妻(夫の協力にケチをつけてしまう妻)はやめようと思った」(30代 女性)
「夫に子どもが産まれても愛情が減ってないことを伝えようと思った」(30代 女性)
「(産後クライシスになってしまうのでなく)夫婦仲良くいたいと思った」(30代 女性)
という声がありました。

堀込さんの自然体な子育てトークのおかげで、男性も女性も心を開くことができ「あ~子育てっていいな」「夫婦仲良くいるっていいな」という空気が会場を包んで、小さいながらも温かい会を開くことができました。ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!