皆さん、こんにちは。井上千絵です。
先日、友人の佐々木恵さんが講師を務める「マザーズコーチング」講座に初めて参加し、
子育てにおける気付き(と衝撃)がありすぎたので、今日は珍しく子育てネタで書きたいと思います。
まず、「マザーズコーチング」という言葉を聞いて、皆さんはどんな印象ですか?
私がこの講座にお声がけいただいた際、「マザーズコーチングって母親としてのいろはを教わる講座なのかな」と全くの勘違いをしていまして、さらにこういうのも何ですが、いま3歳になる娘の子育てで悩んだことがほとんどなかったので、「マザーズコーチング」を受けた先にどんな価値観の変化が待っているのか、正直全くわからなかったんです。(恵さん、ゴメン)
と、前段が長くなりましたが、そんな状態で受講した「マザーズコーチング」は、私の中では相当な感動ものだったので、今子育てをしている女性に1人でも知ってもらいたいなと思って、私の中での受講した時の気付きをまとめてみました。
「親」の役割は干渉でも放任でもない
佐々木恵さん:「親という字は「木の上に立って見る」と書きます」
開始直後に「親」の漢字の成り立ちから始まったのですが、私の中では、「木の上に立って見る」を聞いた瞬間、すごく納得感があって。
なぜなら、娘が可愛くて愛しくてたまらないこととと、「見守る」ことは両立していないんだって改めて気付かされたから。娘に対して「教える」ことが、いつの間にか自分の思い通りにさせる「押し付け」に変わっていないだろうか、そんな自問自答からマザーズコーチングは始まったわけです。
そして、もう一つ驚きの事実を知りました。
人間の脳は6歳までに大人の90%程度まで大きくなり、将来のコミュニケーション能力の違いは0歳〜6歳までに大人と「どんな関わりをしたか?」で決まるという結果が出ているというのです。(ハーバード大学育児研究センター調査による)
娘は、いま3歳。6歳まで、あとたった3年弱です。
いま娘と向き合うことが、親子の繋がりを深めるだけでなく、娘の人間性をより豊かにし、娘の未来に繋がっていく糧となる、という意識を私はあまり持っていなかったな、とここで思ったわけです。
言葉よりも影響を与える非言語コミュニケーション
導入部分で、娘との関わり方について改めて考えるきっかけになったわけですが、じゃあ娘にどう向き合っていけば良いのか、私の中ではこの時、まだ全く解が見えていない状態で。
マザーズコーチングでは、コミュニケーションを「言葉と気持ちのキャッチボール」と定義しているそうなのですが、私の中で今回最も驚きだったのが、小さい子供に対して伝わるメッセージは、言葉の内容よりも、声のトーン・タイミング・表情・振る舞いなど非言語コミュニケーションの方が7〜8割の要素を占めて影響を与える、ということでした。
言い換えると、何を話すか、よりも、話す時の仕草や表情、トーンが子供に与える影響が大きい
ということですよね。これは、私が全く考えていなかった視点でした。その非言語コミュニケーションは、親の心のバランスが乱れていると、言葉の選択が良くても、子供にとっては違う意味で伝わってしまったり、良い影響を与えるとは限らないわけですね。
例えば、うちの娘とお散歩をしていて、突然足を止めたと思ったら、道端の土(石)を掴んでポケットに入れる、なんてことがよくあるのですが。そんな時の声かけも、マザーズコーチングの講座をきっかけに考えさせられました。
これまでの私:「土をポケットに入れたら、汚いよね。やめようね」
受講後の私:「あれ?何か土の中に宝物見つけたのかな。●●(娘の名前)は、ポケットに何をしまっているのかな?」
上記の違い、わかるでしょうか。
恵さんによると、私の後者の会話は、心と思考のバランスが整っているそうです。
逆に、心が整っていない状態だと、子供の行動に関心を持たなくなったり、コミュニケーション不足や苛立ちが生まれる。思考が整っていないと、土をポケットに入れるのは汚れるから良くない、という親の思い込みを押し付けてしまう。
私、これを聞いた時に、自身も思考が整っていない状態で娘とコミュニケーションしてきたんだな、ってことを実感しました。同時に、こどもに自分で選ばせ、経験させることは、私にとっても勇気がいることであり、意識的に続けていくことが大切なんだと。
そして、改めて気づいたのは、日常の娘との些細なコミュニケーションの積み重ねが、娘の人格や価値観を形成していくということです。
周囲の子育て環境を見回したり、習い事を色々させたいと思ったり、良い環境で学んで欲しいと思ったり、そんなことばかりに意識がいきがちな母親ですが(笑)、もっと大切なことは、日々の足元にある「娘との対話」なんですよね。
子育ての「自分軸」を知るきっかけに
マザーズコーチングを受けて、私が一番よかったな、と思ったことは、実は本筋とは少しズレてしまうかもしれませんが、子育ての自分軸を客観的に知るきっかけになったことでした。
娘との関わり方で、これまであまり悩みがなかったとはいえ、こういう時はどう接したら良いんだろう、と迷いが生じる時もたくさんありましたし、どんな子になって欲しいのか、しっかりと言葉にして考える機会は、これまで持ってきませんでした。
今回のマザーズコーチングは、複数の参加者がいる環境の中で、個々の子育ての価値観を聴きながら、自分の子育ての価値観とも向き合うことが出来ることが私の中では最高に良かったです。
なぜなら、子育ての価値観は本当に百人百通りの考え方があり、1人1人が愛を持って考えている過程を見られることで、「私はこれを大切にしているんだ」という子育ての価値観が改めて明確になったんですね。
さらに、講師の恵さんから、「千絵さんは、○○を大切にしている点が素敵ですね」などとフィードバックを一つ一つもらえることで、私自身が無意識にしていたことも、娘に対して良いことだったんだ、と客観的な視点で気づかせてもらえる機会になりました。
せっかくなので、少し恥ずかしいですが、私が娘にどんな人間になって欲しいのか、講座中に考えた2つのことを書いておきたいと思います。(いつか大きくなった娘が見るかな(笑))
- 自分の気持ちと真摯に向き合い、「好き」を大切に挑戦を続ける
- 多様性を受け入れ、先入観なく人と向き合う
マザーズコーチングの受講をきっかけに、娘とのコミュニケーションがますます楽しくなったのは言うまでもありません。多忙極める毎日だからこそ、ちょっとした意識の変化がどれだけ大切になるのか、このマザーズコーチングで教えてもらいました。
そして、娘の未来に向けて、娘の価値観に寄り添い、愛を持って「千絵流」子育てをこれからも実践していきたいと思ったのでした!
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