書店やネット上で見かける勉強法や記憶術などが氾濫しておりどれが効果が高いのかわからないという人が多い

よくある典型的な勉強法とワーメモを活用した勉強法の違いについて書いく


今回は少し難しい話になるかもです、読んでいて難しいと思った方は離脱してください。


従来の記憶術や研究での記憶課題では、刺激と記憶内容から、出力だけが求められていました

書店やネットでよく目にする『〜式勉強法』『〜式記憶術』も基本はこちらのカテゴリー


ワーメモを鍛えるn-back課題や私の塾で実践しているワーメモ勉強法では、刺激と記憶内容から、①出力に加えて②『新しい記憶の更新』が求められる


この点で従前の記憶課題と決定的に違う


記憶内容が保持されながら更新されていく点は、 ワーメモ勉強法やnback課題の本質的な部分です。

実生活に置き直します。


相手の発言内容をイメージしながら会話する時や、 サッカーをプレーする時など、 情報を取り込み続けて状況把握を更新しつつアウトプットし続けるような活動では、 これに近い処理をしています


n-back課題のように高いnを明確に要求されるような活動は日常生活でもかなりある


例えば、速読やサッカーや会議などでは、目の前の理解をし終わる前に どんどん刺激を取り込んでいかないといけないので 必然的にワーキングメモリの容量が必要となります



料理や工作や絵画など物事の段取りを、忙しくてノート無しにすぐに決めないといけない時には、手順をあれこれ頭の中で配置するのにワーキングメモリの容量が必要となります



以上のように、記憶内容を保持しながら更新していくという力は 高度な知能活動には必要不可欠です


よく見かける記憶力訓練は、一定の情報内容を脳内に記憶するものが圧倒的に多く、 「記憶内容を保持しながら更新していく」訓練はほぼほぼない、


従来の短期記憶力訓練というと、10桁の数字が瞬間的に提示されたのを覚えることや、12個の電球があって光った順番を覚えることや、写真や図形を数秒見て記憶に入れることなど、そういうものばかりでどれも一定の記憶内容を頭の中に作る力を育てるに過ぎません。


 「記憶内容を保持しながら更新していく」力は身に付かない。