甘いものに弱い あっと驚く「日本人英語の間違い」(35)
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■□ 日常生活の恥ずかしい英語表現に注意しましょう!
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 【おかしな英語】
  ×× I'm weak for sweets.      ××
     (私は甘いものに弱いんです)

 【通じる英語】
  ○○ I have a weakness for sweets. ○○
     (私は甘いものに目がないです)

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昨日の投稿でお分かりいただけるように、今日は私自身の話です…(笑)


0912-03

 日本語の 「私は甘いものに弱いんです」は、通常、〝甘いものが大好物〟の意味ですよね。I love sweets. と表現すればいいわけですが、それでは〝弱い〟の微妙なニュアンスが伝わらないことになってしまいます。


 そこで、I'm weak~と表現したくなりますが、これは「私は…が苦手」と、むしろ逆の意味に受けとられる可能性があります。
 こちらの意味の場合、次の表現で〝弱い(苦手)〟の微妙な気持ちが伝わります。
 I can't take very many sweets.
 (私は甘いものにあまり耐えられない)



 では、「大好き」という意味での〝弱い〟とか、〝甘いものに目がない〟は、どう表現するのでしょうか。〝弱い〟に、weakness を使うと、上の【通じる英語】になり、また、つぎのように表現することもできます。
 I have a sweet tooth.
 (私は、甘党です)



 ところで、"I'm weak~"(私は…が苦手)は、英語表現として立派に通じる場合もあるのです。「能力」について表現したい場合です。
 I'm weak at sports.
 (私はスポーツが苦手です)
 I'm weak in math.
 (私は数学が苦手です)



 〝甘いものに弱い〟を学んだついでに、〝好き嫌い〟も学んでみましょう。
 Like は「好きなもの」、dislike は「嫌いなもの」という意味ですから、〝好き嫌い〟は、〝like and dislike〟 でよいようにも思えますが、日常生活では複数形にして、〝likes or dislikes〟 または〝 likes and dislikes〟と表現します。
 I need to know your likes and dislikes.
 (あなたの好き嫌いを教えてください)



 また、preference(好み、好むこと)――を用いて表現することもできます。
 I'd like to know your preferences in food.
 (あなたの食べ物の好みを知りたいです)
 Do you have any special preferences?
 (特に好きなものがありますか?)