甘いものに弱い あっと驚く「日本人英語の間違い」(35)
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■□ 日常生活の恥ずかしい英語表現に注意しましょう!
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【おかしな英語】
×× I'm weak for sweets. ××
(私は甘いものに弱いんです)
【通じる英語】
○○ I have a weakness for sweets. ○○
(私は甘いものに目がないです)
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昨日の投稿でお分かりいただけるように、今日は私自身の話です…(笑)
日本語の 「私は甘いものに弱いんです」は、通常、〝甘いものが大好物〟の意味ですよね。I love sweets. と表現すればいいわけですが、それでは〝弱い〟の微妙なニュアンスが伝わらないことになってしまいます。
そこで、I'm weak~と表現したくなりますが、これは「私は…が苦手」と、むしろ逆の意味に受けとられる可能性があります。
こちらの意味の場合、次の表現で〝弱い(苦手)〟の微妙な気持ちが伝わります。
I can't take very many sweets.
(私は甘いものにあまり耐えられない)
では、「大好き」という意味での〝弱い〟とか、〝甘いものに目がない〟は、どう表現するのでしょうか。〝弱い〟に、weakness を使うと、上の【通じる英語】になり、また、つぎのように表現することもできます。
I have a sweet tooth.
(私は、甘党です)
ところで、"I'm weak~"(私は…が苦手)は、英語表現として立派に通じる場合もあるのです。「能力」について表現したい場合です。
I'm weak at sports.
(私はスポーツが苦手です)
I'm weak in math.
(私は数学が苦手です)
〝甘いものに弱い〟を学んだついでに、〝好き嫌い〟も学んでみましょう。
Like は「好きなもの」、dislike は「嫌いなもの」という意味ですから、〝好き嫌い〟は、〝like and dislike〟 でよいようにも思えますが、日常生活では複数形にして、〝likes or dislikes〟 または〝 likes and dislikes〟と表現します。
I need to know your likes and dislikes.
(あなたの好き嫌いを教えてください)
また、preference(好み、好むこと)――を用いて表現することもできます。
I'd like to know your preferences in food.
(あなたの食べ物の好みを知りたいです)
Do you have any special preferences?
(特に好きなものがありますか?)