さて、このシリーズは今回こそ最終回です。(^^)
少し脱線し過ぎたので、もう何の話だったのか分からなくなった人も多いかも知れません。そういう人はもう一度最初から読んでみて下さいね!(笑)
前回書いたような経験があったため、「プレゼント」とは恵まれている人が恵まれてない人にあげるものだという感覚が、私の中では強烈に印象付けられました。ところが日本に来て、クリスマスとほぼ同じ時期に行われている「お歳暮」という習慣を見たら、恵まれてない人が恵まれている人にプレゼントあげているではありませんか! 物凄く違和感がありました。
ずいぶん昔の話になりますが、三菱石油の重役の家の隣に住んでいました。実はそのお隣さんとは、当時の我が家の大家さんでした。お歳暮の時期になると、宅配便のトラックが列を成して贈り物を届けに来ます。そもそも、なぜ石油会社の重役があれほど大量のサラダ油をもらわなければならないのでしょう? 不思議に思いました。
しかしその重役が、就職したばかりでまだ経済力のない私たちに、ある程度良いものをお裾分けしてくれたので、もちろん感謝していました。でも長芋(今考えればきっと高価な自然薯です)を一箱もらったときは大変でした。箱を開けると妻は「なに!この毛が生えている蛇は!」と叫びました。これだけはさらに隣の家にお裾分けしました。
もちろん、お歳暮の意味は分かっていますよ。お世話になった方に対するお礼ですよね。大変素晴らしい習慣だと思っています。今となっては私にも心からお歳暮を贈りたい人がいますし、ある程度はいただく立場にもなりました。しかし、本来のアメリカのプレゼントの考え方とは全く違うものですよね。
お歳暮とクリスマスプレゼント。異文化では一見似たように見えるものが、実は全然違うものだという典型的な例だと思います。そう、このシリーズはずいぶん長い話になりましたが、要するに私はこの結論を言いたかったんです!(笑)
皆様は今年、どなたにお歳暮を贈りましたか?
そして、クリスマスプレゼントを贈るご予定は?