◆「に」という前置詞

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* 「私は、ヒルトンホテルにいます」         
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* 【おかしな英語】
* ×× I'm in the Hilton Hotel. ××
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* 【通じる英語】
* ○○ I'm at the Hilton Hotel. ○○
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日本人は、“前置詞苦手症候群”に悩まされるそうです。


上記の例では、in と言えば、ホテルの「中に」いるという意味だけであって、たとえば携帯電話で位置を確認し合うときには使える表現です。

しかし at は、設定によってそこに泊まっているという意味でもあり、そこにいるという意味にもなります。
 

しかし、私たちもじつは、つぎの2つの英文――、
 She got on a bus.
 (彼女は、バスに乗った)

 She got in a taxi.
 (彼女は、タクシーに乗った)

の前置詞の用い方について、たとえばタクシーの場合は、なぜ got on とは言わないのか、上手に説明することはできないのです。

その理由は、いろいろとあるでしょうが、英語の前置詞と日本語訳の一致点がバラバラであることも、大きな要因だと思います。


She is still at the office.
 (彼女はまだ事務所にいる)
 

She is still in the conference room.
(彼女はまだ会議室にいる)


She is still on the fifth floor.
 (彼女はまだ5階にいる)


では、つぎの日本文の「に」は、at, in, on のうちのどの前置詞を用いるのでしょうか。

She is ( ) the bus stop.
 (彼女は、バス停にいる)
 

この表現では、at を用います。