日本では選挙の結果、政権交代となりました。新政権を担う民主党連合はさっそくムダ財政そして先に通った補正予算にも目を光らせています。中でも異端だったのは当時から賛否両論あった、通称「国立マンガ喫茶」ではないでしょうか?
フランスにはかなりマンガ、アニメ好きが多いようで、最近では大きなスーパーや書店には必ずといってマンガコーナーがあります。そして毎月のようにかなりの量の新刊が日本から翻訳されて来るようです。アニメのDVDやテレビ放送はそれほどすごいペースではありませんがやはりかなりの量が消費されています。日本が発祥といわれるビジュアル系バンドというのも静かながら人気のようです。
毎年夏にはパリでJAPAN EXPOなるイベントが開かれています。私などこれを日本物産見本市か何かと思っていたのですが、じつは日本の伝統文化からサブカルチャーと呼ばれるマンガ、アニメまで網羅する一大イベントのようです。しかもいまやメインはマンガの世界、日本じゃ亜文化扱いもこちらではすっかり根付いているようです。
さて冒頭の国立メディア芸術総合センター、要不要の議論は別にして急不急を問うならば、そして日本がこの分野で世界のトップにあり続ける戦略があるならば事態はかなり深刻ではないかと思います。もちろんこの施設ひとつで何かが変わるはずもありませんが、機を逸すると世界初のこのような芸術施設がパリや上海あたりに先を越されるような。地上波では日本の様式を取り入れたフランス産アニメが放送されていたり、韓国勢も来ています。柔道が日本ローカルなスポーツだったのが世界に広がっていったように、文化の拡散は喜ばしいことなのかもしれませんが。そういえば柔道もフランスが盛んですね。
ワーキングホリデー通信
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