旅するように暮らしていこう -3ページ目

旅するように暮らしていこう

写真家大野朋美オフィシャルブログ

今日はまず、昔のちょっと恥ずかしい話から。



大学を出て就職するとき、私は他県の企業を選んだ。

なので引っ越しをすることになったのだけれど

実家から車を借りて、積めるものは自分で運ぶことにした。



高速を使い、車を走らせること5時間。



こんなに長距離、運転するのも初めてで、
ようやく引っ越し先の安アパートにたどり着いた時点で、
もうけっこう疲れちゃってて。
まあ無理もないね。



これから荷物を運び込んで、
また運転して帰るのか・・・。



そう思いつつ、手は鞄からカギを取り出そうと、
カギを取り出、カギを、、


カ、カ、カ、カギがない!



ウソダ。



まさか、そんな訳ないと思いつつ探し回ったけれど・・・
やっぱりどんなに探してみてもない。



状況を受け入れられない心のまま、
とりあえず不動産屋に電話し、
合い鍵がないか聞いてみた。



不動産屋さんは大家さんに電話して聞いてくれたけど
結局持ってないという返事だった。



何か方法ないですかね?



すがるような思いで聞いてみたけれど、
とても言いづらそうに間を置いてくれたけど、
やはり取りに帰るしかないという回答だった。



この時は本当に呆然としてしまい、
しばらくその場に立ち尽くしてしまった。



それからいろんなことを考えてみたのだけれど、
いや、頭の中は勝手にグルグル回ってくれるのだけど、
やはりどう考えても、これはもう取りに戻るしかないのだ。



じゃないですか?



だよね。





ここで話は変わるんだけれど、
本当はこういった、もう、そうするしかないんだっていう
状況に陥っているのに、どうしてもそれを受け入れられず、
ドアの前でこんな風にじーっとしているようなことってないですか。



私なんかは、いまだにあるのだと思う。
いや、ある。



もうこうなったら本当は行動するしかない、
この状況になったのだからそうするしかないのに、
いやいや、まだ何か方法があるんじゃないか。



なにか奇跡のようなことが起こって
状況が変わってくれるんじゃないのか
突然誰かが現れて助けてくれるんじゃないか
って思ったりして。



カギがなくて部屋に入れないという話の場合、
だんだん外も暗くなってくるし、
こりゃまずいと焦って行動することもできるけれど、



現状でいても、とりあえず今日家に帰れば布団で寝ることができて、
明日の朝もご飯が食べられれば・・・



今の状況に、ただただ呆然としつつも立ち止まって考えている。
本当は腹くくるしかないとわかっちゃいるのに。
心の奥底で、イヤダイヤダとだだをこねる自分がいる。





あ、引っ越しは結局どうしたかと言うと、
結局カギを取りに新幹線で、また家まで戻った。



新幹線代は、そりゃあイタい。
カギを持ってまた戻ってくるんだから
往復料金になるわけだし。



いったいなんだったんだろう。
じゃあ最初から引っ越し業者に
頼めばよかったじゃないか。



もう頭の中でいろんなことを考えるし、後悔もする。



それでもやっぱり取りに戻るしかないし、
この状況ではとりあえず新幹線で帰ることが
一番いい方法なのだ。



目には見えないけれど、
自分の置かれている状況が、
もしこんなことになってるとしたら、
腹を括って決断し、行動できるようにと
今回はこの話を思い出して書いてみた。





いつの間に今年も半分以上終わったんだろう。


$旅するように暮らしていこう