職員に「とねっとも5年たったのだから、なにか書いてください」と言われたので、久しぶりに書いてみる。
 こうして書き始めると、5年前と今とでは何が変わったのだろうかと考えてしまう。大きく捉えると障がいある方を支援する社会資源の数が増えた。私たちが行う就業・生活相談事業も最初はとねっとのみであったが、今は4つになった。就業・生活支援センターを含めると札幌には5か所の障碍のある方たちの就業・生活相談事業があることになる。また、就労移行支援事業所も増えた。確か5年前は10か所程だったと思うが、今現在は40か所ほどにもなっている。A型事業所も5年前は数えるほどしかなかったと思うが、今は60か所程になっている。協働事業も現在は15か所ほどになってきており、多くの障がいのある方が雇用されている。
 また、5年前は就労支援推進会議という任意の集まりが自立支援協議会就労支援推進部会が設立されて研修等の企画を行い、行政・支援機関・民間企業等の連携が進んできているように思う。構成員の数も事業所が増えたこともあって、増加している。もちろん、障がいのある方の雇用も増加しているといわれている。
 では、変わっていないものは何か。自分の支援技術。これは本当にまだまだであると感じている。これについては自己研鑽しかないので、いつになっても学習することを怠らないように気をつけなければならない。もうひとつ変わらないものを考えると、彼らが(5年前と比べると)自由になったのかということである。
 確かに、社会資源は増え、支援機関も増え、雇用も増えたと言われているが(実際そうらしいのだが)、未だに地域生活が出来ない方や障がいのある方を雇用するということは難しいという会社はある。また、いい悪い別としても福祉サービス事業所も増えている。本来私たちの仕事は障がいのある方の権利を保障していくということと、自由を保障していくことであると思う。そこに「働く」権利や「自由に生活していく」ことが保障されなくてはならないはずだ。
 彼らが障がいがあるからという理由のみで一般で働く権利を奪われてはならないし、地域で生活することを妨げられてはならない。私たちはそのような権利や自由を保障するためのお手伝いをするということが出来ればよいわけで、それ以上でも以下でもないように思う。
 とねっとも6年目。基本に返り、自分の仕事をそれぞれが振り返り研鑽する。そうして、ただ淡々と障がいのある方が一般で働くためのお手伝いをし、地域で生活していただくお手伝いをしていこうと思う。10年後は何を書いているのやら。
                                     とね長