どこ行ってたの?と聞いてくるチャネラーに対して、
ヤギが口からデマカセを言った。
嘘をついたのは、
僕らがチャネラーの部屋の前で行っていた行為を彼に知られたくなかったからだ。
それに、『ああ、ジャアを追いかけに行ってた』なんて誰が言えようか。
訝しがりながらコチラを見てくるチャネラーに対し、
僕達はあたかも今、カオサン通りに帰ってきたよう装った。
『あっちの方にセブンイレブンなんてあったっけ・・・?』
なおも疑いの目を向けるチャネラー。
そんな微妙な関係を保ちつつ、僕達は席についた。
『チャネラー、どうやった?よかった?』
そう尋ねる僕に彼は余裕の表情で
『ああ良かったよ』
そう答えた。
『なんで3時に帰ったん?1ナイトじゃなかったんや?』
その質問に対して、彼は自身の自信について、語り始めた。
『いやぁ、ほんとは1ナイトだったんだけど、
俺がさ、1回目終わった後に2回目やろうかって言ったんだ』
『そしたら彼女びびっちゃって、何回出来るの?って聞いてきたから・・・』
『4回出来るよって言ったんだよね』
大変満足気味なチャネラー。
本人の希望により、大変美化加工を施しております。
てか・・・。
精力ありすぎだろお前!!(((( ;°Д°))))
彼はなおも続けた。
『もう彼女タジタジで、1000バーツでいいから、2回で許してっていってきたんだよ。
得しちゃった。ハハハハ・・・ハハハハハ・・・・!!!!』
そりゃそんなん聞いたら、彼女(°Д°;≡°Д°;)な顔なるわ!!
はよ逃げ出したくなるわ!!
あかん。
何故かチャネラーが得してたら、モヤっとする・・・。
彼が満足気な表情でいる事に、憤りを感じる。
ばらしたい。幸せ絶頂の彼を落としたい。
いや、ばらさないほうがいい。
いややっぱりばらしたい。
ばらしたらアカン。
ちょっとまて待て。
よおく考えて見ろよ。
この物語の主人公は誰だ?
チャネラーだろう。
だったら・・・
この物語の結末は、主人公の悲劇で幕を閉じなければいけないのだ!!
バラそう。ジャアが男だという事を。
そう思い立った僕は、
向い側に座るチャネラーにこう告げた。
『チャネラー、実は重大な事実があるねん』
『え?』
『チャネラー、お前はその事を聞く勇気があるか!?』
『ちょっと・・・まさかやめて下さいよ・・・』
そう言いながら彼は、その答えを口にした。
『オカマっていうんじゃないでしょうね!!』
『・・・・・・・』
“其の通りだ”
そう言いかけた瞬間、またもやヤギがそれを制した。
『いや、まだわからんよ。その可能性があるってだけで・・・』
ヤギが僕にそっと耳打ちした。
『チャネラーにはほんとの事言ったらアカンって。』
だがチャネラーはヤギが慌てて訂正した事など、頭になかった。
彼は遠くを見ながら、こういった。
『今・・・人生でどん底です・・・』
一同『・・・・・・・・・・』
『うわー・・・聞かなきゃ良かった・・・今この瞬間の記憶を消し去りたい。
人生の汚点だ・・・。』
チャネラーは頭を抱えながら、深く、深く身体を倒していった。
う・・・や・・・やりすぎたかな・・・。
そう思いながら彼の反応を待っていた。
彼は突っ伏したまま、口を開いた。
『もうこれは人生の汚点です。タイの思い出って考えたら、
この事しか考えられません。』
『・・・・・・・・・・・』
『この思い出をなくす為にも・・・』
『ポセイドン(タイの高級風俗店)行きます。』
『明日のフライト時間までに、風俗行きます!!』
『今度はオカマ引きません!!!』
一同『・・・・・・・・』
彼の瞳は、死んではいなかった。
チャ・・・チャネラー・・・
懲りてないのね。
その後。
僕達はその日以来、チャネラーに会う事はなかった。
したがって、
チャネラーが翌日、ポセイドンに行ったかどうかは定かではない。
だが僕が思うに。やはり彼は行ったのではないかと思う。
一般にポセイドンには、オカマはいないとはいわれている。
だが、それは本当の事なのか。
ひょっとすれば彼はまた、オカマを引いているかもしれない。
いや、引いていてほしい。
何故ならそれが彼にとって、必然なのだから。
続く。(もうちょっとだけね)
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