『インド人に負けません!!』 | 新・旅亀の世界一周冒険活劇

新・旅亀の世界一周冒険活劇

旅亀の冒険・最終章。流れる雲のようにフワフワと。明日の行き先は明日決める。そんな旅をしよう。

前回の続きです。

僕達を乗せたそれは、細い路地裏へ入っていった。

勿論ここがどこだかも分からない。

暫くして運転手が口を開いた。

『ここから先はリクシャーが通れない。
もうすぐそこだから、歩いてホテルを確認してくれ』

その提案に応じた僕達は、2人がこの場所に残り、
2人がホテルを見に行く事にした。

『たぶんコイツラ嘘ついてると思うけど、一応見てくるわ』

シゲ③とリサがホテルへ向かい、僕とたかしが残った。








僕らは、適当な会話をして時間を潰すことにした。



草 『さっき通り名見たんですけど、歩き方に載ってた住所と全然違ってましたよ』

亀 『そうなん?でも、ホテルがある場所はその住所かもしれへんやん』

草 『そうっすかね・・・』




運 『ババロアはグッドホテルね!安いね!ジャパニいっぱいね!』

亀 『はいはい、わかったわかった』



暫くして、二人の姿が見えた。

『どうでしたか?』

声が届く所まで来て、僕が質問した。

その質問に対してシゲ③が一発目に発した言葉は、これだ。





『全然ちゃうわ。偽者やわ』

たかしの不安と、シゲ③の予想は当たっていた。


亀 『まじですか!?中に入りましたか!?』

シ 『いや、入らんでもわかる』

亀 『僕も一応見に行きます』


インド人を信じていた僕は、
最後までインド人を信じようと思った。

自分の目で嘘か真か確認するまで、
インド人を信じようと思った。






ホテルに入る僕。

そして闘牛のようにレセプションへ詰め寄った。


亀 『ここはババゲストハウスだよな!?』

偽 『そ、そうだ』

亀 『名刺を見せてくれ』


素直に名刺を差し出す従業員。

それを受け取る僕。


亀 『!!・・・・この、名刺の住所と、ガイドブックの住所、全然違うけど!?』

偽 『いや、ここはババゲストハウスだ』

亀 『この入り口の写真と、このホテルの入り口、全然違うけど!?』

偽 『ここはババゲストハウスだ、この日本の張り紙を見ろ!!』


そう言いながら、オーナーと思われるその従業員が、丁度僕から見て左側の壁を指した。

そこには宿泊客が書いたと思われる、日本語の張り紙が貼ってあった。


『ここのオーナー、とても良い人です。××××・・・』


壁の左側に貼られたそれは、どこにでもあるような賞賛の言葉だった。

しかし、右側に貼られていたものは、なんとも滑稽なものだった。

『ここはババゲストハウスじゃありません。
ババロアホテルです。』


今となっては笑ってしまうが、その時ばかりは怒りのビッグバンだ。






てめえらー、何嘘ついとんねん!!

リクシャーに戻り、喧嘩腰で抗議する僕。

この時ばかりは白リサも草食もシゲ③も、怒った!!

向こうも逆ギレ。

『てめえ、金払わんからな!』

『なんだとこのやろう!』

『契約違反をしたのはそっちだろう!』

『金は払えよ!!』

『●×▼・・・・!!』

『・・・・・・!!』




結局、半額の20ルピーだけ渡しておきました。

インド人に、負けてたまるかってんだ。









その後、自らの足でババゲストハウスに辿りついた4人。

夜行移動と今回のインド人の件で、なんだかどっと疲れた。

つまらんインド人に関わると、ロクな事ねえな。

こういうのも旅の思い出だが。

まあ最後に、僕の心の叫びを書いて、今回の話は終わりにしたいと思います。
















インド人、
まじうぜええええええ。









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