『宇宙。』 | 新・旅亀の世界一周冒険活劇

新・旅亀の世界一周冒険活劇

旅亀の冒険・最終章。流れる雲のようにフワフワと。明日の行き先は明日決める。そんな旅をしよう。

前回、カンポグランジの話をしましたが、今回はそのカンポグランジへ向かうバスの中での出来事をお話します。
(書き忘れてました笑)

僕はブラジリアから、カンポグランジ行きのバスに乗り込もうとしていた。

乗客は少なく、僕を含めてわずか5人だ。(まあ、後からゾロゾロ乗ってくるんやけど)

一人はブラジル人、後の3人はボリビア人・・・だと思う。

僕の指定席は一番後ろで、トイレのすぐ横だ。

その右前の席(丁度トイレの前)に、天空の城ラピュタに出てくる女船長みたいな婆ちゃんが座った。

僕は婆ちゃんの行動がとても気にかかった。

何回も僕の横にある水を取りにきたり、トイレに行く度にこちらをジロっと一瞥する。

そんな行動をされると、僕の警戒アンテナが鐘を鳴らす。

・・・悪名高いブラジルのバス・・・ついに泥棒と遭遇か!?!?

そう思い出すと、婆ちゃんの全ての行動が怪しく見えてくる。

そして、予想通りにさらに怪しい行動は加速する・・・

出発してまもなく、バスのカーテンを全て開けだしたのだ。

??

意味不明な行動が警戒心を加速させる!!

こりゃもう間違いないんじゃないか??

こいつは泥棒だ!!

きっとカーテンを開放したのは、夜、月明かりで獲物がどこにあるか確認する為だ。

とにかく、貴重品バッグは、肌身離さず持っておこう・・・。

僕は警戒心マックスで、座席二つを使い、眠りについた・・・





そして深夜2時・・・




僕はふと目が覚めた。




意識が自分の頭に100%戻りきらない内に、僕は自分の体の上に置いていた貴重品バッグを確認した。

よかった・・・

バッグは無事だ。

外から触った感触で、どうやら何も盗られていないという事がわかった。

思い過ごしか・・・

それとも僕が警戒しまくってたから、犯行を諦めたのか・・・??

ま、そんな事はどうでもいいや。

僕は2度目の眠りにつこうと、椅子の上に横になった。

そして、欠伸をしながら、ふと、カーテンが開放されているバスの車窓を眺めた。







『!!!』













僕の目に飛び込んできたのは、無数に広がる星々だった・・・!!

バスは丁度平原を走っていたのか、車窓には空と星しか写っていない。

そして、時折ガタガタとゆれる風景。

その様子はまるで、宇宙に浮かんだ船の中にいるかのよう。

奇しくもボリビア婆ちゃんがとった行動が、僕にこうして果てしない感動を与えた。
(いや、ほんと、これは感動レベル大やで!!)





旅は・・・




旅は、自然遺産や、歴史的建造物を目にした時だけじゃなく、
こういった何気ない瞬間、日常生活にも感動を与えてくれる。

そんな小さな事を再認識した瞬間だった・・・


おもしれえなあ。






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