現地採用はキャリアの自己投資 | 田村さつきの「海外就職実現への道のり」

田村さつきの「海外就職実現への道のり」

「人と仕事のマッチング」を長いこと追究しています。『グローバル人材塾』:キャリアデザイン部門エグゼクティブ兼CEOです。

2013年の暮れに書いた本
【アジア海外就職~そして旅立ったかれらたち~】

アジア海外就職/田村さつき
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【第2章に登場して下さった「田中リカ」さん、ついに転職!】
新卒でインドネシア就職を実現した田中リカさん。
当時のお言葉:「3年後にはインドネシアにいると思います。けれども5年後のことはわかりません。インドネシアにいるかもしれないし、他の国かもしれません。でも不思議なことに『他の国』の中に日本は入っていないんですよね。・・・・」
リカさんはこの時のお言葉通り、約3年間のインドネシア生活にピリオドを打ち、ベトナムに転職しました。

~リカさんはなぜ転職を考えたのでしょう?~
実は、、、「飽きた!」そうなんですよ。
待遇や社内外の人間関係は良好。慣れてきたインドネシアで暮らすことのほうがラクだと十分承知している。でも動きたくなったそうなんです。
そして、転職するなら今だ!とピンときたというのです。
どうやらリカさんの「飽きた!」という言葉は世間一般で遣う意味合いではなさそうですね。
言い換えれば、
↓↓↓
その1:新しいことにチャレンジしたい!
職歴がなかった新卒ではなく3年間で職務経験ができた。その経験を通しておぼろげなりにやりたいことがうっすらと見えてきた。
その2:他の「東南アジア」をみたい!
「東南アジアなんてどこでも一緒だから」そう思うかたも多いと思うんですが、インドネシアで生活することによって、そうは思えなくなり、だったっら自分でみてみよう!と思った。

「人と仕事とは恋愛だとか結婚と似ている」
~その法則とは?~
”人と仕事とは、不思議な巡り合わせで恋愛や結婚と似ている”
私は常々口癖のようにみんなにお伝えしています。(以前はこの法則を「ご縁」という言葉に置き換えていた。就職とはご縁?!
ようやくここには何らかの法則めいたものがあることに気付き、それを体系化してみたいと考え目下奮闘中。
プロファイルできるまでにはかなりの時間がかかりそう。
とりあえずまずは、”人と仕事とは不思議な巡り合わせで、恋愛や結婚と似てる”についてここに記しておきたいと思います。

何事も行動しなければ何も起こらない、だからといってやみくもに行動を続けた結果、理想の仕事と巡り合うというわけでもなく、、、
いくらこの仕事をしたい(この国で働きたい)と願っても、ニーズがなければ成立しない。これは恋愛も同じですよね。
リカさんがインドネシア就職を決めた頃は、新卒や第二新卒でも渡れる可能性があったのですが、今は難しくなっています。
当時のリカさんは「インドネシアは新卒でも入れるらしい、チャンスだ!」と今回のベトナム転職と同じように「今がチャンスだ!」と言ったのです。
これはいわゆる「直観」ですが、この直観こそものすごく大切なこと。人によっては「感覚」と表現する人もいます。
次は、その直観に基づいて行動する勇気や決断力が必要。
彼女のベトナム転職の理由も実に面白い。
「飽きた!」ですもの。
これぞ「偶然のチャンスを自ら作り出す」ということなのです。
チャンスの存在に気付いたのでしょう。
キャリア理論(ナンシーKシュロスバーグ博士)でも同じことを言っています。「転機をいかせ」と。

駐在員の場合にはこれはできません。
組織の中にいると、転機を自ら作りだすためには、必然的に長い時間がかかってしまうのです。

"うちの会社は若いうちに海外で経験積んでもらいたいから~。
そう言われて入ったのですが、どう考えても先輩たちがまだ残っていて、、、
30歳までに海外へ出してもらうことは無理なんですよね。"

今日もそんな若者が相談にやってきました。

こうして、自分のキャリアは自分でつくることが出来る現地採用の魅力とは、
”現地採用はキャリアの自己投資” 
だと言えるでしょう。
この言葉は、私のお気に入りです。

★リカさんの直観の裏付け★
2013年と2014年共に、ベトナムとタイへ滞在。
2013年の滞在はバンコクを好きになり、「転職するなら絶対バンコク!バンコクさいこ~!」と思ってしまいましたが、1年ぶりに両国に滞在し、ホーチミンに惚れちゃいました。「あ、ここだ!」と。後づけで理由を考えたら、食事が美味しい、お酒が安い、物価が安い、街中を自分の足で歩ける(ジャカルタでは無理なので)等に魅力を感じています。(2015年2月1日)



私は、これで良いのだと思います。
だって、「あの人のどこが好きなの?」と聞かれても、論理的に答えられるものではないのでは?と思うからです。。。。