コント『ウルトラマンのお見舞い』
ベッドから上半身を起こしてため息をつく少年。
ドアを開けて入ってくる人物。
「あ、ウルトラマンだ!どうして!?」
「君が嘆く声がM78星雲まで届いてね、勇気づけようとやって来たんだよ。
明日の手術が嫌だってお母さんを困らせているそうじゃないか?」
「だって、手術が成功する確率が20%以下なんて怖すぎるよ」
「ははは、私なんていつも勝つかどうかわからない状態で命を掛けて戦っているんだよ。君も勇気を奮って戦ってみないか?
もし手術を受けると約束してくれたら、君にウルトラ戦士の称号を与えてもいいんだよ」
「でも怖いものは怖いんだい!」
「そうか、実は今夜街に怪獣が現れるんだが、戦って私が勝ったら手術を受けるというのはどうだい?」
「そんなこと言うけどさ、ウルトラマンが負けたのってゼットンだけでしょ?
全39話のうち1回だけじゃないか!
確率で言ったら2,5%。
怪獣の数で割ったら勝率は98%超えるよ!
僕の手術の成功率と全然釣り合わないじゃないか!?」
「君は理系か?
じゃあどんなことをしたら君の手術と釣り合うんだい?」
「そうだな、スペシウム光線や八つ裂き光輪の光線技を使わないで、素手で戦って勝ったら手術を受けてもいいよ。
ジラースの時みたいにちょっと見チョップに見えて本当は手刀にエネルギーを込めてるなんてのは無しで」
「うっ」
「勇気を僕に求めるなら、それ相応の覚悟を僕に見せてよ!
でないと手術なんて受けるもんか!
それともパンチに自信がないの?」
「な、なにを言ってるんだ、私のパンチはインド象50頭分(wikipediaより)だぞ」
「ふーん、仮にインド象一頭を4tとして50頭なら200t。体重2万tを超える怪獣相手に実際に効くとは思えないんだけど?
でもそれで勝てたなら僕も勇気を出すよ」
「むむ、よし!私も勇気を出して素手で戦ってみせる。
光線技も使わない!
ただひとつ条件を出してもいいかい?
手袋を使うのはOKてことで頼む」
「?」
「光線技を使わない勇気はあるけど、素手でヌメヌメした怪獣の肌を触る勇気はない!」
※ダメ出しは不要で