こんにちは、宙凡です。
新型コロナ禍で、国際間の移動制限がある中ではありますが、
外国への進出が日本企業にとって、国内経済が縮小していく中で、
いつでも、選択肢であることは変わりません。
私が長年、日系企業の中国ビジネスをサポートしてきており、
改めて、そのメリットとデメリットを考えてみたいと思います。
●メリット1 世界最大のマーケット
これは何といっても、世界最大のマーケットとしての魅力でしょう!
新型コロナ((COVID-19))禍で世界で唯一プラス成長の国ではないでしょうか。
すでに2010年の時点で、日本を抜き世界第2位となるGDP 39兆7983億円を計上した中国。
「世界不況」と言われるなかでも高いGDP成長率を示し続けています。
●メリット2 豊富な労働力、比較的安価な賃金
2008年ごろから、私は大連地域をベースとした業務のアウトソーシング(BPO)事業を日本向けに展開しており、
その背景には、安価な賃金がありました。
毎年、賃金増はありますが、生産性は日本より断然に高いので、労働力が不足している日本企業にとって成長の源泉でもあります。
製造業にいたっては、単純労働者の単価は昔ほど安くありませんが、日本式の生産管理が浸透している工場が多く、半自動化している生産ラインがむしろアセアン諸国に生産拠点を移せない背景にもなっています(単純な労働単価の比較ではない点)。
もう単純に安いだけではありません。
●メリット3 優遇政策
各地域は企業誘致のために、各種の政策を打ち出しています。
この政策をいち早く知り、メリット(実利)を享受することが、企業にとっても重要なことです。
国の予算がなくなりますと、政策も形のみとなってしまいます。
■デメリット1 「米中貿易戦争」の影響
2020年現在は、中国と距離を置き始めている日本企業はやはり「米中貿易戦争」を気にしているのでしょうか。
先日、ドメスティックで事業を展開している年商4億の企業オーナーと話をしていたら、やたら「米中貿易戦争」を気にしていました。
まぁ、まずはその影響を受けるくらいのレベルに成長することが先決の気もしますが、トレンドを見極め、自身を見失わないのも大事かと思います。いまだからこそ、できることもたくさんあります。
■デメリット2 「中国生産移管」の加速
これは新型コロナやアセアンの台頭、日本国内への生産回帰などもあり、一部は進むでしょう。
ただ、中国にあるのは、生産だけではないので、何をしに行くのか、明確にする必要がありますね。
■デメリット3 言語・文化の違い
外国ですから、言語と文化の違いは必然的に存在しています。同じ顔をしている中国人を自分たちと同じだと勘違いしたら、大けがもします。
「ちがい」を認識することが極めて大事です。
一般論として、上記のようにメリットとデメリットを書いてみましたが、
いままで、多くの企業を支援し、そもそも上記のメリットとデメリットのみで判断した企業は1社もありませんでした(汗
日本国内でも5年で5割以上の新設会社が倒産するといわれている中で、
中国特有のリスクにフォーカスせずに、事業はリスクが伴うものととらえている経営者のほうが、
断然に中国でも成功します。
私たちは、その成功の確率を高めているだけです。
中国ビジネスを考えているのであれば、
まず、宙凡とお茶しましょう^^
メッセージは、こちら。